星賀(佐賀県肥前町)

昭和バス

VFSH0104.JPG 汝、西へ向かえ!

 とばかりにお供のサンドラを引き連れてぐんぐんと西へと向かった俺。いや、サンドラとかそんなのはいないから、マジで。思い立ったが最後、ひたすらに海を見たさに西へと向かって向かって向かった先に、右折すれば星賀との標識。

 「星野・・・星払ときて・・・次は星賀?」

 なんとなく今回のフィールドワークのテーマは「海」だったおれ。どんより雲も何のその、いくつかのバス停を(多分後々公開)収めてもう帰ろうと 思っていた矢先に見つけたその矢印標識に、なにかひらめいた。西へ、西へ。半島の尾根上を道路は走り、港を見つけるやいなや急にうねるような下り坂を展開 する。そんなヘアピンカーブ沿いに少しずつ家が並び始め、次第に増え、長い下り坂の終わりごろにはもう港の集落。漁村の家並みは道路に向かってぎっしりと 立ち並んでいて、家々の軒下をかすめるようにバスは突き進んでいき・・・。

 かくて、終点は西の最果て。ここから先は海!

 夕間暮れの最果ての岸壁には、おばあちゃんと子供が釣りをしていました。写真を撮っている間、おばあちゃんは子供に「もう帰りんしゃい」と促してるご様子。釣りに夢中の孫は不機嫌そうにノーの意思。するとおばあちゃん、

 「そろそろバスが来るけんあぶなかよ、帰らんね」

 ほほえましい気持ちになりながらここをあとにし、元来た道をたどっていたらそのバスと5分後に港の上のヘアピンカーブですれ違った。もう、帰っただろうかな。

Vfsh0106.jpg

昭和バス