塔尾入口(大分県宇佐市・廃止・2020年再訪)

大分交通・大交北部バス,崩壊系,軒下吊り下げ

安心院~亀川線、惜しまれながらも廃止

今時珍しい山越えの長大路線で、山間を縫うように走っていた安心院亀川線が去年秋に廃止になりました。
一日2往復だったけど、割と大きな町(大病院がある亀川)を結んでいたから地味に需要があり続けたのは想像に難くない。

廃止前からこの付近のバス停はなんというか、かなり…

危険なまま放置されたバス停小屋。ほかの小屋に比べて建物は大きめ。

バス停名の「塔尾」の名前の集落はここからもうちょっと奥に存在していて、家は2~30軒ほど。
その住民たちの登校用に使われてたのか、中学~高校生と思しき落書きがびっしりあって昔を偲ばせる。

当時デジカメを買ってたんだが、使い方が全く分かっておらずピントはまるで合っていない。

このバス停、道路改良で取り残された脇道沿いにあって遭遇したときはたいそう驚いてしまった。
地図で見る限り、奥の塔尾集落からはこのバス停とは別方向への道路(広域農道)が開通しており、そっちに向かうほうが早く安心院の市街地に出られてしまう。
あらゆる意味で忘れ去られているような場所になってしまった、とみている。

廃止前の崩壊

友人のツイッターで廃止直前の画像を見て、驚愕してはいたんだが。


ようやく再訪が叶うことに。

廃止前

廃止後

ヤベエ!バス停の墓場じゃん!!

近寄ってみると何と時刻表が残ってるのを発見!!

晩年の一日2往復、通学線とも通院線とも…

この路線、待合室バス停ばかりで恐ろしく味のある路線であったのだが、結局白眉のバス停はここであったか…。
回っているときは隣の三反田が一番と思ってたし、ここは危険なんで標柱立てると読んだんだけど…最期は本当に意外。よく最後までこれで通したな!!

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