伏木線の思い出(大分県日田市、廃止)
日田往還での発見
まだ日田バスのバス停を見つけたばかりでウキウキしていたころ。
日田バスのバスセンターでは時刻表が配られていまして、日田バスだけでなく大分交通の日田~中津のバスの時刻表が入っていました。
鉄道好きだと、1976年まで残っていた大分交通耶馬渓線の完成経路といえばわかるでしょうか。
この時刻表には気になる但し書きが入っていました。一日1往復の「伏木経由」。
行ってみると、今や国道からそれた脇道。1車線の狭い道路沿いに、集落から逸れてしまった山の中にバス停が。
これ見た瞬間に「え!こっちもあんの!!」となったのは言うまでもなく。
うーん、道はまだ先に続く。こうなったら先に行ってみようじゃないか。
日田市と中津市を結ぶ国道212号線が今越えるのは、大石峠のルート。トンネル等の整備で曲線が少なく向かえるルートはこちらであり、鉄道もおそらくこちらを通っていたと思われる。
もう一つの山越えルートはこの伏木峠経由で、江戸時代からの街道「日田往還」がルーツであるためか、峠頂上付近には比較的大きな集落が残っている。
坂ノ辻バス停。「伏木キャンプ場」の駐車場付近に存在した。
このあたりからなだらかな高原が続いていた。地図で河川を確認すると、分水嶺がこの高原上の伏木集落の真ん中に存在する。
ひょっとしたら知らぬまま消えていたのかもしれないバス停
この路線の廃止は割と早く、2012~13年頃だったと思います。
この時期、まあブログの前のほうを読むと色々あったのだなあと想像はつくと思うのですが、廃止だからとおいそれと出ていけないタイミングだったのは想像に難くなく。
ちょうどこの時バス停趣味の友人ができていまして、まあ「ほぼ西鉄バスの旅」のちょんびんさんなんですけど。
「壁とか待合室とかのバス停面白いね!!」
と言ってくださいまして大変励みになってまして。
この「足ヶ谷」探訪のちょんびんさんの記事もぜひ。
彼はこの伏木線の最後あたりに写真撮りに行ったんですね。一緒に行きたかったなあとかは気分的にあるんですが、当時はしょうがないねー。
さて、彼からブログに書かれる前にメールか何かが来たんですよ。
「ジマさん!まさかの壁バス停発見しましたよ!!ありました!!」
「えーーー!!」
まさかの廃止直前まで見落とし!!
彼の記事「杉山」。
誰にも看取られずに消えた壁バス停、もっともっとあるんだろうなあ…。そんなことを考えさせられたあの日でした。
実際地図上だとこの隣にある「仮屋」バス停とか記憶が全くないよ…。
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※この付近にあったらしいですが、今はもう何も見当たらないです。
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