大分交通・玖珠観光,軒下吊り下げ

バス停小屋・ノット・デッド

大分の中津市山間部(旧耶馬渓)、特に柿坂~豊後森間には比較的小屋型のバス停が残っているのだが


ここなんかは絶対しばらくなくならないだろうと思うし

写真なんか撮らなくても大丈夫と感じてしまう。

朝には「持田」までの区間便がある。
持田には旧耶馬渓町役場があったり、診療所があったり。

コミバスの時刻表も。
中津市のコミバスはかなり路線図が賑やかで楽しい。
旧大分交通の廃止路線代替も含めて週に一度の路線が多いのだが、機動力が大いに増してとんでもないような山間集落まで分け入っていく。

向こうに見える特徴的な形の山は日本では珍しいテーブルマウンテン・伐株山。

そういえばここ、珍しく木造。

雨風に耐えて生き残ってほしいですな…。

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大分交通・玖珠観光,小屋型

旧道と新道の微妙な相関関係

道路がつけ変わることってあるじゃないですか。
道って、その場所をそのまま広くするとなると当然立ち退きなど面倒なことになりがち。
道路工学的でいう「線形」も考慮に入れます。
簡単な図で表すと


こういう感じで緑→赤のように。
道路が変わってもバス路線は動かなかったり(主に手続きが面倒だから)、逆に動いたり、いろんなケースがあります。
ただ、この趣味的にはバス停は動かないことに越したことはないです。
たいてい新しく立ったら、平成の世の中であれば普通に柱建てて終わりじゃないですか…。

平成でも、小屋が立つときはあるのだ。

真新しいぞ!!

九州とはいえこの辺りは超山間部、冬はなかなか冷えるし多少の積雪もある場所だ。

真新しい(比較的)内装。

本数は、なかなか渋い。
豊後森~守実という山間部同士を結ぶ路線。梶原は車庫にあたり、最終便はそこに停泊する。

まだまだバスを使っていく意欲が感じられるバス停みると安心する…。

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大分交通・玖珠観光,崩壊系,軒下吊り下げ

ふうぜんのともしび

中津の方角から、深耶馬渓のそばを食べる前の下流に聳え立つバス停。
下流には鴫良温泉があり、旅館や土産物屋がぽつぽつと並んでいてそこそこ観光客も多い通りだ。
バイクのツーリングによくすれ違う。


この辺は待合室吊り下げバス停の宝庫だ。


きわめてスタンダードなバス停と言えるが

シースルーである。

残念ながら、おそらく災害等でこうなったのか。二次被害などもなくつつがなくそのまま、というのは不幸中の幸い。

出会いは一瞬、いつなくなるかわからない


この通り、結構前にも一度通っていて下流の山移や持田の写真を撮っている。
この時は上下5往復、中津~森(JR久大線の豊後森駅)間の急行バスが走っていた。

今でも変わらないとは感じるが、土日便がなくなっていたり急行は無くなり中津まで行かなくなっていたりと退潮著しい。

あの時は写真を撮らなかったけど、こうなってしまうと撮っておかねばとなる。
いつまであるんだろう…いつ消えるのだろう…

「福岡くん」というテレビでやっていたが、「大木切ります!」の看板は筑豊の会社が頑張って貼っているそうだ。1984年創業だそうだから、ほぼほぼ平成期に貼られ始めたものか。
これは平成の田舎アイコンとして語り継がれるのかもしれんね…。

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大分交通・玖珠観光,終点,軒下吊り下げ

菅原道真ゆかりの県境近くの集落

大分県の豊後森から、熊本の阿蘇の方に行く道沿い。
国鉄宮原線の伸びていたとこと言えばわかる人にはわかる道には、少し前まで県境を越えて肥後小国までのバスが走っていた。
その途中の枝線の終点の一つが菅原。


記念碑と

真後ろに公民館。

公民館と折り返し場、田舎の集落の終点としては最強タッグで。そしてこの立派な小屋である。

なかなか田舎ではかなり頼もしい本数。
なので…

たまにバスに遭遇すると何していいかわからない


バスがやってきてしまった。

えっと…

バスが。

来ちゃいました。

まるで憧れのあの子と二人きりになった瞬間、何話せばいいかわからなくなった男子中学生のように何するわけでもなく。

そのうちバスは去っていきました。

ごめんなさい、やっぱりぼくバス停さんのほうが好きです。

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大分交通・玖珠観光,小屋型,終点,軒下吊り下げ


えらく立派な建物の軒先に、ひょっこりと顔を出すバス停。
バス用の車庫が鎮座している。

例えば朝の第一便、山奥の学生たちや通勤者が朝一で町にバスで出かけるとして。その山奥からの始発便は、町の車庫から早朝から回送で、くたびれるような長い距離を走って始発地にたどり着いている・・・と思うとそうではなく。始発地にあらかじめバスを止めて、運転手もそこに宿泊して、朝の第一便を運行するのに備えている。
福岡市内にもいくつかその名残があって、金武という集落に比較的最近までそれが残っていたなあ。東区の大岳は今も残っているかもしれない。

豊後森駅(玖珠町)~守実温泉(旧山国町)を結ぶいまどき珍しい峠越えの路線。豊後森からの夕方最終便だけがこの梶原で止まって、夜を越します。以前別のこういう車庫で見かけたけれど、いまどきの運転手さんたちは自家用車でここまでやってきていて、バスを止めたらそれに乗ってお帰りになられておりました。

大分交通・玖珠観光,小屋型


いや、バス停というよりもね・・・。

この写真を撮ってくれた(しかも写真の腕は数段うまい)鉄道オタクの友人と撮影旅行中(2007年秋ごろ)、ちょこっと熊本県を通過。
バス停よっかこの駅の標識のほうに目が行った。っていうか、行くさ!!

宮原線、実は何度か見かけたことがある。
通っていた中学受験学習塾に合宿授業があって、この近くの温泉宿を使っていた。
たまにみんなで外に出て、泳ぎに行ったり野球をしに行く移動のバスの車窓から、宝泉寺駅や町田駅が見えたことがあった。
ちょうど町田駅から、何人もの人が階段を降りる様子を見た記憶がある。列車到着時だった。

・・・実は印象、あまり変わってない。この階段からたくさん人が下りてきたの見た。頂上には駅舎のようなものが見えた記憶がある。
ワクワクしながら、階段を登った。

うわあ!!!
駅、残ってる!!

大分交通・玖珠観光,小屋型,軒下吊り下げ


屋根付きバス停進化系。
ちゃんと、建替えられてるようなとこもあったりします。しかもここ、上下線ともに存在。手厚いなあ。

この辺のバス停にたまに現存してる駅名板のような大きな古い看板、建物や待合室の壁に貼ってある場合があります。
近くの商店の片隅にひっそりと置かれてる看板を発見。その向かいには更にさびしげな看板も・・・。