日田バス,軒下吊り下げ


鬱蒼とした森の中にたたずむ、傾いた待合室。

中にはほど近い駅の時刻表、かつてのこのバスの時刻表。爪で引っかいた「ふざけるな」の文字。その、鉄板に記されたとおりであれば8本運行されていたこの路線も今や朝昼夕の3本のみ。

離合とかいう言葉とはかけ離れたような山道を延々と行くこと1時間。高原の真ん中を縫うようにして走る道路沿いには、ちらほらと民家、 そして田畑。どこまで分け入っても人がいる。見えなくても、どこかに。森に差し掛かっていると三叉路の予告標識とともに「この先右は○○集落」、そしてそこにバス停。集落は森に遮られて、そこからはちっとも見えない。空は見上げないと見えない。だが、ここに人が来る証だけがそこにあって、孤独の不安がどこかに行くのだけがわかる。

そういえば、昔のその時刻表には「宇ノ木行き」という表記があるのだが、これは松原ダムの湖底の集落。
杖立に向かう国道のトンネルに名前が残っています。

世界が平和でありますように…

 ※そうそう、この文章書いたり写真撮った当時は平気だったんですが2009年夏現在、このバス停の待合室は床が完全に腐ってしまっています。もしこのブログを読んで探訪しようと思った方、絶対に中に入らないでください。(この文章を以って警告とし、一切責任を負いません)