宇美町ハピネス号,小屋型

「昔は普通の子供だっだのに」

宇美町は福岡市のベッドタウンの元炭鉱町。山中に取り残されたような公営住宅街が残ってると思ったら、それを取り巻くように工業地帯や新興住宅街ができたり。農村が残ってたり。
ここの町営バスはほか自治体のものにありがちな、既存路線の廃止代替目的が大変少ない。その補完的な役割で、町の施設を結ぶ福祉バス的な運行をされてるとこが多い。このバス停は数少ない西鉄バス路線の廃止区間にあって、実際バス停自体は現役時代はポールが立っていた。

まあ、待合所もそのまんまなんだけど…。

凄く立派なのである。洒落ているのである。

…何ゆえにここは壁に貼ってあるのか…。

導入で書いたとおりで、この宇美町の福祉バス「ハピネス号」はかなりの区間で西鉄バスと併用区間があるんですな。
併用区間では西鉄バスのバス停に間借りしてバス停を置いている。
このバス停は間借り先のバス停が廃止になってしまったため、バス停はやむなく…


と推理したがいかがなもんだろうか?

「昔から実はあんまり普通でもない」

とはいえこのバス停、ちょっと元々立地が特殊な路線のバス停だったのは多少語り継がなくてはならんと思っている。
ここは元々隣の障子岳から、上障子岳まで向かっていた支線の一バス停。上障子岳はここから2つ先でした。
まあ短い支線といえば短い。

上障子岳、と書くと普通の山の集落ぽいんですが、ここ何と山の上にある福岡刑務所と、その職員官舎の真ん中
本村の次は「官舎入口」だったし、上障子岳は刑務所の門の前。

大昔は一日5~6往復くらいあり、稀に出所者も使ってた…時代もありそうですが、この待合室ができたのちの晩年は一日1~2本程度の運行になってたしなー。

そしてハピネス号の経路的にここだけがバス路線の残ってるとこになり。今やここが刑務所一番近いバス停に…いや、もっと近いとこもあるのか?
昔は刑務所に併設して職員官舎の町があって、小さなストアもあったりしたんですが今は何にもない模様。それじゃバスもいらないわけだよおっかさん。

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