西鉄バス・福岡市内

20051121.jpg 田舎のバス停につきものといえば細い道、そしてなんといっても神社だろう。この二つがあればバス停の風情はぐっと上がるというもの。横には鄙びた、だけ れど人の気配は絶えない雑貨屋。向こうに見えるのは、小さな平屋建て(!)の小学校。手作りの、特産物売りの看板。そして人懐こいその町の住人たち・・・

 とかいろいろ書いておきながらこのバス停が凄いのは、上記の文章の半分以上が嘘な上に福岡博多の中心、博多駅交通センターターミナルからわずか7個しか離れていないバス停なんだよね!

 前近代的な路線がなぜかここにぽっかりと生き残ってる、そんな不思議なバス停。このバス通りは実は半端じゃなく交通量が多く、撮るのに苦労しまし たよ。バス自体は、一時間に1~2本程度でしょうか。戦前から続く由緒正しい路線です。

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西鉄バス・福岡市内


福岡には75年まで市内電車が走っていて、実際自分の年齢くらいが市内電車を記憶できているぎりぎりと存じます。現にワタクシには渡辺通一丁目電停から 数駅を乗ったという記憶がおぼろげにあるだけです。チンチン鳴らなくて幼い自分は非常に不満だったのをよく覚えています。

市内電車の線路はほとんど、道路の真ん中を走るもの。しかし一部は専用軌道といって、通常の電車のように線路のみの場所(と書くとなんか変な表現 だよね)を通ることもあるわけで。で、そんな線路がなくなったあとその場所はどうなるか。多くはさすがに細長い土地だけ残っても・・・とばかりに放置され たり、区画整理でつぶされたり、公園になったり幅を広げられて道路になったりと、まあ福岡市内線でもさまざま。

そんな中で福岡市の東西を結んでいた、姪浜~九大前を結んでいた市内貫線の千代町~箱崎宮までの専用軌道は、バス専用道路として転用されているの です。現在はこの馬出通りのちょっと手前と箱崎までのみですが、バスが来ないと替わらない信号機とか、知らないとわからないけど面白い仕掛けがたくさん あったりします。

線路をそのまま専用道路にしたということで、この馬出通のバス停、市電の電停がそのまんま残ってあるバス停なんですね、実は。よく見ると路面電車用のプラットホームをそのまま使っているんですよ。おそらく、福岡市内電車の最後の生き証人と思われるこのバス停。いつまでも残っていてほしいものであります。

昭和バス

VFSH0082.JPG 時折山の奥の集落なんかに行くと、「そこまでして」という気持ちに駆られることがある。そこまでしてこの地に分け入って、そこまでしてヒトの生きる場所へとこの地を開け拓き、踏み均して来たのか。

 バスはもちろん、その人々の足跡を丁寧に辿っていくものでありますから、これでもかこれでもかと続く急な上り坂の両脇の、斜面にへばりつく家々、そして茶畑や果樹園といったヒトの作ったものの真ん中を突っ切っていきます。

 で、着いた先がここさな。

 帰りにすれ違ったバスの行き先方向幕には「博多屋敷」。そりゃあ、紛らわしいもんなあ、博多。そういわれれば福岡市内には「博多」という名前のバ ス停はないので(「博多○○」とかならいくらでもある)、「バスで博多に行きたい」と意思表示をしたことがある方、ぜひとも責任を持ってこのバス停にたど り着いていただきたい。平日5本、土日でも2~3本ほどある親切設計ダイヤですよ。

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昭和バス

VFSH0104.JPG 汝、西へ向かえ!

 とばかりにお供のサンドラを引き連れてぐんぐんと西へと向かった俺。いや、サンドラとかそんなのはいないから、マジで。思い立ったが最後、ひたすらに海を見たさに西へと向かって向かって向かった先に、右折すれば星賀との標識。

 「星野・・・星払ときて・・・次は星賀?」

 なんとなく今回のフィールドワークのテーマは「海」だったおれ。どんより雲も何のその、いくつかのバス停を(多分後々公開)収めてもう帰ろうと 思っていた矢先に見つけたその矢印標識に、なにかひらめいた。西へ、西へ。半島の尾根上を道路は走り、港を見つけるやいなや急にうねるような下り坂を展開 する。そんなヘアピンカーブ沿いに少しずつ家が並び始め、次第に増え、長い下り坂の終わりごろにはもう港の集落。漁村の家並みは道路に向かってぎっしりと 立ち並んでいて、家々の軒下をかすめるようにバスは突き進んでいき・・・。

 かくて、終点は西の最果て。ここから先は海!

 夕間暮れの最果ての岸壁には、おばあちゃんと子供が釣りをしていました。写真を撮っている間、おばあちゃんは子供に「もう帰りんしゃい」と促してるご様子。釣りに夢中の孫は不機嫌そうにノーの意思。するとおばあちゃん、

 「そろそろバスが来るけんあぶなかよ、帰らんね」

 ほほえましい気持ちになりながらここをあとにし、元来た道をたどっていたらそのバスと5分後に港の上のヘアピンカーブですれ違った。もう、帰っただろうかな。

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白石町コミュニティバス

b5215f56.jpeg ・・・で、どっちがピョンタなんだ?

 たまにはこんなおもしろバス停ってのもいいかな、って感じののんきなバス停。ムツゴロウがのたのたとしているのを楽しめる、干潟脇のムツゴロウ公 園の前にあるバス停・・・なはずなんだが、海岸へ降りるとその日はイマイチムツゴロウの入り(というのか)が悪く、なんだか看板倒れじゃね?って感じでし た。

 しかし、ピョンタはこの写真方向の真後ろにある物産店の名前だったのでした。黒豆の枝豆が山のような量で150円で、オドロキ。