二つ並んだバス停。・・・だと普通は考えます。
これ、平成10年代に廃止になったJR上野線のバス停がほったらかし。
上野は「あがの」と読む難読地名。
大昔赤池駅付近でこんなものを見つけて、ひょっとしたらと行ってみたところ。
撤去しない、というのを肯定的に評価するべきかどうか・・・。
こんなバス停がほかに3個ほどありました。
田んぼのそばで朽ち果てていたあのバス停の名前はなんだったんだろう。手元にある地図では廃止済みで確認できず。
原田町(福岡県田川郡福智町・廃止)
猫塚(福岡県宮若市)
このバス停のデザイン、お世話になっている表現ワークショップで写真を撮られている方の作品。
地名に「猫」はなかなか付かないものなのですが、ここの地名は地元伝承の「追い出し猫伝説」によるもの。
詳しくは待合室中に入ってみると伝承の全てが書いてあるのです。
要は「外宇宙からの生命体・巨大鼠がまさに地球を侵略せんと、この地に最前線基地を築いていた。これを地元の猫・イダテンとベンテンはよしとせず、お供のアドン・サムソンを引き連れ、まずプロテイン製造工場から爆撃。戦いの火蓋は切って落とされた!!」的な話です。自分の曇りきった目にはそう見えました。
(※本当の伝承はこちら)
・・・で、デザインをやったその本人のお話。
「ともかくね~、猫の色塗ってたらかわるがわる地元の人がやってきて、この追い出し猫の話をしてね~。一人したと思ったら違う人がやってきてまた同じ話してきて・・・よっぽどこの村は、猫に助けられたんだろうね~。もうずーっと塗ってる間その調子。」
猫塚は、その大鼠との戦いで死んだ多数の猫の弔い塚だとか。
この町ではこの伝承にあやかった「追い出し猫人形」を売ってると聞きます。