西鉄バス・福岡市内,ポール型

日本語ワープロを作るというプロジェクトは大変だったそうです。
何せ文字数が桁違い。
一番のネックになったのは、同じでも発音で全く違う意味になる「同音異義」語が山のようにあること。だから入力した時まずひらがなやローマ字の「発音」をキーボードで入力させて、そこから「変換」をさせる。この発明に苦労したと、先人は語っていたのを覚えています。
果てしない山を登るような気持ちだったと思いますよ。そしてその言語数は山のようにありますし。しかしユーザビリティを優先してこの山を登りきった結果、日本語ワープロは完成を見たわけです。
そしてその変換機能はどんどん進化を遂げていきます。

さてこないだの「上臼井」。考えてみたら「上臼井バス停で待ち合わせね」と変換しようとしたら
「髪薄いバス停で待ち合わせね」
と変換されて初めて気づいた、と推察されるのは想像に難くないわけで。

上臼井から行けるバスの一つ、43番は月隈という方向に行きます。「つきぐま」と読みます。

その次のバス停はその上流。
当然、「上」がつきます。

・・・

みなさんも「かみつきぐま」とローマ字で打ってみてください。
高い確率で現れます。

「噛み付き熊」!!

珍名系のバス停を集めているマニアには有名な案件。
しかしこれ、ワープロソフトが普及しなかったら絶対誰も思いつかなかったと思う。

写真撮り行った時、反対側のバス停には人待ちがいました(ので撮らなかった)。女子中学生が二人はしゃいでおりました。こんな危険なバス停なのに・・・!食われちまうぞ!!早く逃げろ!!

西鉄バス・福岡市内,ポール型

このブログ、およびバス停トークはあまり「珍名系」「難読系」はやりません。
何故かって、「面白い」というハードルは個人によって違います。
うちの近所に「いきいき情報センター」ってバス停あるんですが、それを笑える珍名のカテゴリとして紹介している方がいた。
ぼくはその面白さがわかりません。なぜなら「ああ、いかにもハコモノ行政で付けた施設の名前っぽいなあ」っていうのが先に立つから。そんなもの日本じゅうにいくらでもあるんです。その中でも笑える、ってんなら話は別だけど、これは全然突き抜けてない。

また無知というのも加わります。「太閤水」ってバス停があるんだけど、変な名前ですよね。これは珍名の部類なんですけど、このバス停の名前の「閤」の字を「閣」と勘違いして「変だ、変だ」と紹介してる人がいた。
由来は豊臣秀吉が朝鮮征伐の行軍の際に井戸を掘ったあとがぽつぽつとあって、「太閤水」なわけです。「閣」の字にしてはしゃいでいてはこれは己の学術的素養の貧困さをさらしているようなものになってしまう。
難読系のバス停で飯塚市に「目尾」というのがあります。「しゃかのお」と読むのですが、これの由来をちょんびん氏が見事に解説していて、ああなるほどと。解説はリンクをご覧になっていただけたらと思います。だからそのハードルが物凄く低く、誰にでもわかるものだけならなんとか扱えるなあと。

曇天模様の福岡空港そば。
もし全国の薄毛でお困りで、しかも職場で
「きみ髪薄いなぁ~!俺んちは遺伝でどっちかっていうと白髪でさぁ~!後ろから来るんじゃないのぉ~?」
とか笑いに変えたいのか本気で侮辱してるのかわからないいじられ方をしている全国のアナタ!
そう、私も猫っ毛で叔父に一人向こう側に行ってしまった人が居るからわかります。

「お前がハゲろ!!!!!」

そんな呪いの念を抱いた方、沢山居たでしょう。
あなた方にこの画像を送ります。是非その呪いの念パワーを込めて、あくまで表面上は自虐ネタを装い贈ってあげてください。

さあ!!

前嫁も今嫁も散髪から帰ってくるたびにため息をつかれてもう何年たったでしょうか。
何となくまだ髪がある感じがするから大丈夫です!!

このバス停、珍名系では有名でやっぱり福岡空港そばという立地のよさもあるんでしょうかね。その道の人にはとても全国的に知られています。
福岡空港の地下鉄駅からの乗り換え通勤通学客が多く、結構にぎわってます。空港がそういうハブになるのは珍しいのでは?他地方だとこんなに街に近い空港なんてないからね。

大分交通・国東観光,ポール型,終点,鉄道跡

以前、まあここなら外さないだろうと勇んで国東半島に行ったことがありまして、そりゃもうワクワクして軽を走らせたのですがものの見事にごらんのごとく
 「立っている」(※このブログ独自の表現)
 案件ばかりで肩透かしにあいました。どの支線も結構最近に施設を刷新した感じもして、ああー、こりゃねえな、ということで国東半島の北半分で調査は終わらせて帰ったことがあります。

しかし国東半島というのは実に寺社やら石仏の多い場所でありまして、表題に出している路線の終点「文殊線」、まさに極めつけの「成仏線」など、珍名系のバス停が大変多い。
以前にも一度紹介した「下成仏」。これは地獄の門へのバス停!?

終点は「上成仏」。
天国は意外と、普通の集落でした。

ほかに本当に夫婦岩の下に置かれた「夫婦岩」とか

由来が気になる「豆腐坂」。

国東観光のバス車庫は、大分交通国東線の終点国東駅の跡を使っており、バス路線はその名残で国道を通らず海岸線側港町の細道を使うローカル線が多々あります。
これは「小原」バス停のところで見つけたもの。バス停は別に立ってました。
中に朽ち果てたベンチがあり、待合室の跡っぽい雰囲気だけはする何か。

この建物はなんだろう・・・?
最初、バス停のあとと思って近寄ったのですが、ひょっとすると鉄道のほうの遺構なのかもしれない…。

長浜。めっちゃ海に近すぎる。

小竹町コミュニティバス,ポール型

「最古の記事」カテゴリに登場するこちら。

この風景が・・・

ええーっ!!

なくなってる!!

七福団地は、見た限り物凄い人口が居たと思われる巨大な炭鉱住宅街でした。

中には雑貨店と理髪店と、あとはシャッターの下りた空きテナント。


階段を上るとここがいかに大きな団地で、かつて人で賑わってたかがわかりました。

こないだ行ってみてビックリ。
まずバス停の名前が変わっています。

・・・あの、後ろの黒い跡は何なんでしょう・・・

燃えてる・・・

た、多分、この位置関係だと思います・・・。
一緒に行ったカミさんに思わず「孤独のグルメ」の井之頭吾郎さん撮りをしてもらいました。

思い出したのですが、まだ七福ストアーが健在だった頃写真撮ってたら、わらわらと遊んでいる子供たちから
『なにこれー、雑誌とか載るとー!?』
『お兄ちゃん記者かなんかー!?』
って声をかけられたのを覚えています。
あの子達はどうしているだろう。この写真を撮ってるときに見かけたのは、ご老人数名でした。

諸行無常・・・。

何でも揃っていたあの店が・・・

何も、揃わなくなってしまいました・・・。

大分交通・大交北部バス,ポール型

 珍しく、単純に珍名なバス停。まあたまには。

うちの嫁の
「30過ぎても、心は乙女!!」
という力強い開き直りが聞こえてきそうなバス停だ。

世の常として、ここで出会った人に乙女は見当たりませんでした。
それにしても、この地名はどういう由来があるのだろう。神話・伝承の類からつけられたのではと推測してしまうのだけれど。

で、調べてみた。
この辺りは海に近い平地で、写真の森は早い話が神社の森。
神社の名前は乙咩神社(おとめじんじゃ)といい、その御由来。

 當社は今年より千二百九十年前人皇第四十三代元明天皇和銅三年現位置である古代の古墳上に宮柱を鎮め神籬を設けて仲哀天皇神功皇后應神天皇の御三柱の御神霊を奉祀したのが御創建と言ふことになつております。
又比売大神外御四柱の御神霊は其の後に合せまつられた神々であります
本社は乙比咩社乙咩八幡宮乙咩社などととなえられておりましたが明治四年乙咩神社と号することになりました。往昔この地は八幡大神の御神霊御霊幸の霊地 として宇佐八幡行幸会の大儀にはしばしば御巡幸あらせ給ひ又朝廷より奉幣使等の御参向もあつた程のまことに御由緒の深い神社であります。
尚宮下の南にある乙女水(誓水)は八幡大神御霊幸の際最もゆかりの深い御霊水と伝えられております。
(※こちらのサイト他に記述されておりました文章を抜粋)

乙女水。
今、心の中の男子中学生(1年)が物凄い顔をした子は、即刻このウインドウを閉じることを命ずる。

大分交通・国東観光,ポール型


ゲー!像のバス停!!

というビッグボディチームも驚くようなロケーション、しかもバス停の名前のこのインパクト。
このちょっと上流のほうに「成仏寺」という寺がありまして、この辺の大字は「成仏」。この路線は山の上の「上成仏」に向かって走っております。

成仏に向かって走る・・・気が滅入ってきた。