全但バス,軒下吊り下げ

普通の小屋型バス停と思ったら…

(この記事の写真は撮影:北ノ・2015年撮影)
全但バス奥藤線の末端部、京都との県境近く。鬼子母神前赤花の間。
遠間で見れば普通に小屋から生えてる感じだが…


近寄って、よく見てみると

どっちに生えてんねん!!
珍しい「集積所型」。

日田バス「本城」みたいに待合室が集積場になったパターンもあれば

大野竹田バス「久保入口」みたいに仕方なく集積場に貼ったパターンもあり。

集積場そのものの軒下に貼ったパターンはここしかないと思う。
生い立ちが色々と気になってしまう。どうしてこうなったんだろう…。

ストリートビューはこちら

日田バス,廃止跡

日田バス石飛バス停の角看板

日田バスの日出生線は、豊後森から宇佐四日市への峠道を北上していた路線。日田バスの運行エリアでは北東端にあたっていた。
ここは国道387号線が通っており、現在はかなり高規格なドライブウェイが開通している。
その開通前、昭和末期ごろの道路地図に掲載されている旧道には幾度か、旧バス停の遺構などないかと車で分け入ったことがあるが、幾度かの土砂災害でたいそう荒れていてまったく入り込めなかった。一つだけ旧柿木バス停のものと思しき小屋があったが、路肩も荒れていて近づけず結局お堂と判別がつかなかった記憶がある。

(ウェブアーカイブより、日田バス路線図

日出生線の末端部分は丸板のポールがきっちり整備されていて、非常に拍子抜けであった。

この小場、バス停看板が行方不明のまま廃止になった谷の河内の二つだけがポール以外のバス停であった。
軒先などに置くタイプの板を無理やりポールにくっつけていた老舞の例をみて、新道につけ変わった時にバス停をちゃんと新調したのだろうという推論を立てている。


まだ存命だったころ、日田バス森町の営業所車庫の片隅の草むらにこんなものが落ちていた。
日田バスの古いバス名板は基本的にポールが丸、小屋や軒先のものが角である。
晩年の石飛のバス停は国道沿いのバスカットに立っていたはず。これは旧バス停のものだろう。

角看板があったと思しき場所へ

その日は玖珠町の南エリアを見に行こうと企んでいたついでだった。
ストリートビューもない場所であったので、ちょっと見かけるぐらいでいいかと思っていたが…

奥の方からやってくる旧バス通りは、この地点の交差点で写真左の道に折れて日出生に向かう。
手持ちの道路地図によると、多少交差点より写真奥のほうにずれた形でバス停マークが記載されている。

そのゴミ置き場に…

バス乗り場が!!

日出生線の代替で玖珠町のコミュニティバスが走っているのは知っていたが、この石飛の旧バス停の場所にいたことは初めて知った。
が、この付近を探せど探せど時刻表は見当たらず。
家に帰って玖珠町のサイトで確認をしたところ、停留所の名前から「石飛」の名前はオミットされてしまっているようだ。「柿木」の次は「日出生本村」となっている。ここは脇道になり、入り込む必要はない。

バス停の看板だけが残っていて、再びバス停跡となってしまった一角。元々道路の分岐点ありきで設けられた立地であったようだが、集落の方も一軒だけ家が残っている状態だった。
図らずも、この小さなバス停の二度目の廃止跡を記録する旅になってしまった。多分、この存在などほとんどの人が気になんてしていないだろう。しなくてもいいと言ってしまえばそれまで…。

大野竹田バス,崩壊系

凄い場所が現れた。
いや、この日の取材旅行は、グーグルマップで見た竹田市北部を通る雉ヶ平線

この三つがどれも消滅しているという最悪の立ち上がりからスタートですよ!!
中学校前は道路の拡幅で建物なくなってるし!!
なんか全部バス停きれいに建て換わってるし!!

テンション駄々下がりのまま、そしてそのあとに訪れたちょっとしたバス停でテンションが持ち上がった状態で向かったのが、竹田市内の久保線。

終点の久保がグーグルの時点で

行った時点で

というわけでさあて、この状態がいつまで持つかな?という状況に差し迫っていることはお分かりになられただろうか。

で、ここ本当に狭隘路の度合いもひどくて。撮影のために長く車を止める、ということすら難しく写真2~3枚撮るくらいしか止められなかった事はお許しいただきたい。

久々に来ましたよ!!崩壊系のやつ!!
ダストボックスなのもなかなかしんどいものがあるが、名前が時刻表見るまで判別できなくて。
ここ別に地形的に道路が分岐してるわけでもなく一本道、バス停の名前も久保の手前だからなのじゃなかろうか?

追い抜いた地元のトラックと再び遭遇するのを気にしつつ、いそいそと4枚撮ったんだ!!勘弁してくれ!!
…ってか、よくこんな細い道をバスが行くもんだ…いや、これは実は日本中の田舎じゃ大概そうなんですけどね。

日田バス,集積場,壁型,小屋型,擁壁,民家型

塚田!!

本城!!

東方!!

鍵野!!

エースぞろいだった本城線、ほかにもいくつか写真があるのでお蔵だし。

もうこの4つの前では霞んでしまっていた迫の久保。

わき道に入らないと発見できなかった栃井。秋に行くとイチョウが綺麗。

本城線のあった辺りには、天瀬温泉の源泉を使った銭湯があります。ここが超穴場。安くて庶民的で体にいい。

「塚田温泉センター」。

廃止になったのは2~3年前かな。
末期の運行状況がこれではやむなしか。

日田バス,壁型,小屋型


バス停を探していると、コンクリートブロックでできた構造物が道端に出現して、「あ、あれかな?待合室じゃね?」と色めき立つも、近寄るとごみ集積場だった、ってなことが多々あります。
中には、もうバスが一日1往復なんてのになってるのをいいことに、こうなってる場合もあります。

この写真撮ってるとき、地元の中学生くらいの女の子がこっちを見てたんだが、「ごみ集積場の写真なんか撮って何しとんじゃワレ」って気持ちになったかと思うのよね。こうなっちゃうとバス停って認識も薄そうだしなあ・・・。