坂口(愛媛県東温市)
このサイト的には「横綱」なんである
同乗していた嫁に
「次のバス停はなかなか見つからないよ…」
と告げた。グーグルストリートビューで一応「発見」はしていたが、確証なんてなく現地に行くしかないと思ってた。
うん、明らかに手ごわい。
バス停がそこにあるとは到底思えないが、
グーグルマップはここにバス停あるよと示してくるのだ。
道路沿いの更地は宅地の痕跡なのか?
一軒だけある斜面上の民家への階段。
事前調査でおそらくそれと確信したブツを確認する。
トタンの物置のそばを凝視すると見えてくる。
やはり…
これはバス停板!!
ひっくり返してみたら大当たり!!
もはやバス停名など判別不可能!!
周囲に時刻表やお知らせの類は、何も見つからなかった。
伊予鉄バスの公式サイト、路線表にもこのバス停は明記されている。
そもそもこの付近はフリー乗降区域だそうで、バス停見つからなくてもバスに向かって手を挙げれば乗り降りできるとか。
丁重に、バス停板の原状回復をして現地を後にする。
個人的には、大分交通の樋桶山線以来の衝撃。
どういう経緯でこうなったかはわからないのだが、これは極上の現代アートではなかろうか?
この板切れが置かれていることがこの場の「バス停」としての社会的価値をかろうじて維持しているし、この状況になっていることはおそらく複雑かつ奇跡的な経緯にある。この状況を壊してしまうのは恐ろしいなあ。
果てしなく美しいと思った。
狭隘度も相まって、ここは乗りバスで行ったらもっと興奮したろうなあと。
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