日田バス,壁型,崩壊系,民家型

こんなところに先生が!?

前回の続き。
そりゃもう、発見した日は凄くテンション上がりましたよ。
そもそもこのバス停を探すとき、誰もが

このあたりを探すでしょうよ!!道路はバスの退避場所っぽい形状だし家の近くだし、ごみ置き場あるし!!
実際そのごみ置き場に貼られてないか調べましたもん!!

このバス通り沿いに山を登っていくと、この川原の集落が見えた瞬間って

この建物が目に映るんですね。

やっぱインパクト抜群だよな!!

なんか、その日は
「いやあ、まさかあの建物にバス停貼られてたら笑えるよな」
ぐらいの気持ちでそっと覗いてみたんですよね…。

「わあいた!!」って感じで。

発見してすぐに勇んで記事を書いたの覚えてます。
川原(大分県日田市)
この日はほかにも小坪尻下久木野を発見していたりします。豊作の日でした。

災害のたびに思う「あの建物大丈夫!?」

このバス停、ずっと定点観測に出かけておりました。
日田に友達をエスコートして見せに伺ったり。
何となく日田に遊びに行くと立ち寄ったり。

友人と訪れた時。

 
2015年に訪れたときの記事。

日田、ないし北部九州は災害の多い土地です。
豪雨災害は幾度となく起き、近隣の鉄道は寸断され。
台風被害もありました。
極めつけは熊本地震でしょう。日田市自身熊本県と接しており、震度5を観測した地域もあります。
そのたびに思う訳です。

ああ、あの建物無事かなあ、と…。

2016年の転機

2016年はその熊本地震の起きた年。


熊本地震直前に訪れたとき、バス路線の県道が工事で通行止めになっていました。
防災対策のない斜面を大規模に回収する工事のさなか。
詳しくはその個別記事で書いています。

日田市前津江町での観測された震度は5強。
果たしてあの建物は無事だったのだろうか。

…しかし個人的事情で再訪するのは2年後になってしまいます。
こればっかしは申し訳ない。色々あったんや!!色々!!

果たして川原バス停の運命は?次回に続く!!

日田バス,壁型,崩壊系,民家型

日田バス大野線・出野線・有田線の廃止

ついにこの時が来たか、という感です。
公式サイトによる廃止のお知らせ

大野・出野・有田3路線ともこのブログ内ではスターぞろいです。
定点観測し続けた、思い出のバス停も数多く。
まずはそのうちの一つ、大野線の川原(かわばる)バス停から。
余談なんですが大野線には下流の旧大山町中心部にも「川原」(こうばる)バス停があります。読み方違うだけで紛らわしいけど、よかったのだろうか…。

初めて遭遇した大野線の思い出

原付を買って乗り回していました。
いろんなところに行けるのが楽しくて、背伸びして八女に行ったのが最初。

昔は地図に載ってるバスの終点を見に行くのが楽しくて、それだけで遊びに行ったんですね。
八女の終点から、峠を越えると前津江に行けると標識が出てました。軽い気持ちで峠を越えてみたんです。
すぐに星払のバス停を見て仰天するわけです。

興奮してすぐに谷を越え、座目木集落に向かったことを覚えています。

それからしばらく、このあたりに行っては
この固定記事にある通り
バス停を「発見」しに遊びに行くことをやっていたわけです。
地図通りに確認するわけでもなく、最初のうちはグーグルのストリートビューなんてものもなく、そもそもスマホもなく。回りくどいやり方であったので、ひょっとしたら自分がまごついてるうちに普通のバス停に置き換わっていたのもあったかもしれない。

ちなみに最初に来訪した2005年くらいではそれぞれの路線は日に3~4往復。廃止直前の運行は1往復。
まずバスでは行けない。
ちなみに実際にバスで行っても実は日田バスにはテープによる放送車内アナウンスがありません。
乗っていてもどこがバス停なのかは判断が難しい。

「ないものとして存在する川原バス停」

川原のバス停は幾度となくアタックを試みました。
地図まで確認しても本気で見当たらず、ずっとバス停のありそうな雰囲気の道路を見ながらくまなく探索し
「ここはないものとして運行している」
と結論付けたこともありました。
だって本当に見つからないんだもん。
Googleストリートビュー

そう一度結論をしたこの場所のちょっと先にこんな

バス停があり、そういう「壊れたりしていても放置しているのでは?」といったこともあるかもしれないと考えたのもあります。
なおストリートビューを動かせる環境の方、ぜひ「探して」見るのをお勧めします。(2020年現在、2013年撮影のストリートビューだとちゃんとバス停も入っています)

のちに発見した時の驚きは衝撃でした。
ある他バス停を発見して、浮かれてここにやってきたことを覚えている。
そういう訳で過去記事を見たことのない方々のために、在りし日の写真はこの記事中には貼らないことにします。
是非ノーヒントで探してみてください!!

(次回に続く)

日田バス,古バス停

おそらくこのアナウンサーの手の部分にのびてる縦方向の道のどこかが「竹尾橋」になるのでしょう。


災害ニュースを見てたくさんのバス停写真群を眺めました。小野地区のバス停は小鹿田線、この路線は通学用路線として比較的本数が残っていて、また下流も人口の多い住宅地を比較的長めに通るので「普通のバス停」が多かったんです。なので通った記憶はあれど、あんまり写真に撮れてない。 そんな「普通のバス停」なのに風景に心を奪われて撮った写真。

小さな床屋さんの向かいに立っていました。

木の下にぽつんと立つバス停。

ツイッターでこの写真を上げたら、地元の住人の方が二人ほど「ありがとうございます」と感謝のレスをくださいました。写真を撮ったのは9年前。実はこの道路、拡幅されて今は2車線の道路になってます。

「十何年前毎日通った景色です」という地元の方の返信は、慙愧に堪えないものがありました。かけがえないものを喪う痛み。それも理不尽に。心中悼み入り極まりない。あえて「悼み」と書くのは犠牲者が出たからもありますし、ここを一緒に車で走り抜けた、助手席にいた亡き嫁のことを想い出してのことであります。

去年「今村」に行っているので当然ここは通りました。道が新しくなってるなあ、おしゃれなパン屋さんなんかできてて相変わらずドライブスポットやなあと。そこが、あんなことになるなんて…。
たくさんの住民様方のご無事と、一刻も早い復旧を願っております。

日田バス,軒下吊り下げ

高速道路を使わないときに使う「シタミチ」というやつ、それも200番台以内の国道だとそれ沿いにあるバス停を見かけると「ま、こういうバス停は安泰でしょ」と思いがち。
だから、いつまでもあると思っておざなりな写真しか残っていないことになる。

こんなふうに

ちょっと、撮っとくかって感じで

わからないものなんです。バスの廃止ってのは。
ちなみにこの路線は森町と筋湯線を結ぶところで、写真撮った10年前は恒久的に残っていそうな感じであったのだけれど。

実は去年10月辺りから大分の北部では猛烈な廃止の嵐が吹いたみたいで、特に耶馬溪付近の路線の廃止が発表になったのには驚いた。
法事やらでばたばたしてた頃だな・・・。まあ、バス停どころではない日々だったので気付く訳がない。しゃーない。
 
これとか今「立ってる」んだろうなあ。
こないだの取材旅行の際、実は何も知らずその付近も再訪する腹積もりだったのだけど、とある事情で大分~湯布院を1.5往復する羽目になってしまって、ガソリン代ケチるために断念。

まあ、行かなくてよかった。落胆してたろうから。

日田バス,小屋型

この1枚だけだと「風光明媚」と思うかも知れないが、大分県はひたすらこの景色が続く。
その理由は地質にありましてな。大昔阿蘇山がドカーンと行きまして火砕流が人智を越えた勢いで周辺を覆いつくして、川がその火山から降ってきた堆積物を削って切り立った崖と狭い谷を作って

国道・川・鉄道がそんな地形を縫って走ってるのを象徴する感じでバス停。

この道は交通量多いんですよ。しかしさしたる広告も貼られることなく。
いや、昔はあったかもしれない。
だけどこの国道、平行して高速道路もあってねえ・・・。
 
完全に鉄道と平行してる上、集落も駅がカバーしてしまってるのでバスが走る意義があまりないこの場所。国道沿いなんだけどなあ。

この前に紹介した全但バスのバス停と比べると立地条件近いと思うのだが、不憫だなあ・・・。

日田バス,民家型,軒下吊り下げ


交通情報では「九州横断自動車道霧のため…」でおなじみの地点付近。
もう、下道でも川霧が凄いのなんの。

そんな霧の中久しぶりの顔を見に行きましたよ。
廃止になってもう10年以上は経過しているのでしょうが、外す予定は特にないようです。

そういえばこの支線の終点のプレート、鉄道マニアショップに売りに出されてたなあ…

ここは健在。残していていただいてる、という感謝の心を胸に抱きつつ撮影。ごっつぁんです。

写真撮ってるうちに霧も晴れるだろと思ったけど、ここの霧はもう相変わらずすんごいですなー。結局1時間くらいは晴れなかったな。

日田バス,小屋型


日田バスの時刻表で見ても道路地図で見ても目立つバス停。
ヒゲ線の折り返し終点のバス停です。

どうしてこんなに窮屈に写すのか。バス停の銘板はどこにあるのか。いろいろ考えることはあるのですが、ここはとってもスペースが狭いのです。

なんてったって、車止めるスペースがない。取材時間もおのずと限られると言うものなんです。

皿山線、2016年までは結構本数もあったもんなんやな…。
今は全便今村折り返しになっているけど、初めて日田バスセンター行ったとき、90年代後半くらいに貰った時刻表では一部便のみ今村だったような朧げな記憶が、これは間違ってるかもしれないが。

よく見ると軒下のとこに名盤用の錆びた金具がついてて、これ外れて飛んで行ったタイプかね…。
バスがここをどうやって折り返すかを知りたいと思ってた時期もありましたが、実はちょっと奥に行ったとこの民家裏に折り返し場があります。

日田バス,小屋型

6月になりました。本当はもうちょっと前に更新をしたかったのですが、この前の記事の赤石小学校前、川原ともに先日の熊本・大分地震で被災をしたらしく、集落が大変だったそうです。

現地の方々による復旧作業が大変だったとか。現地の方々おくればせながら被災見舞い申し上げます。

私の住んでいる太宰府市も震度5弱と恐ろしいほど揺れました。川原バス停、壊れてないかかなり心配です。

さて、下久木野小坪尻山口鼠谷とスターがそろっていた五馬線ですが最近はこんなお洒落な標柱にバス停がつけ変わりつつあります。

ついにあの山口バス停の倒壊しかかった小屋も完全に取り壊されました。

ビフォー

アフター

で、ついに五馬線で小屋型のバス停はこれだけになってしまいました。
自分は路線表も地図も見ずに何度も訪問しては「え!こんなとこにバス停が!」ってなるのを楽しみに五馬線を何度も訪問したのですが、このバス停が最後の「発見」したバス停。

道路から見える角度が悪すぎる。
ひっそり、神社の祠のような形で存在するバス停。

小屋型だらけだった五馬線の支線に当たる本城線が廃止になった今、実質このバス停が五馬地方の最後の「バス停小屋」。なお軒下の袋と小坪尻は健在でした。その辺は追々…

しかしこのバス停、本当に見つけにくかった!!

一遍わかってしまえばなんてことないんですけどね。これを探しきるには「バス停は立ってるもの」という固定概念を捨てないと本当にわからないものです。

最後に、山火事注意!!

日田バス,壁型,民家型,終点

ツイッターで#全日本雑な名前のバス停選手権というタグが大流行。
まとめられたりもしてる模様。
どうしてこうなった!? #全日本雑な名前のバス停選手権
こんなまとめまで。
思わずツッコミ!『#全日本雑な名前のバス停選手権』にビックリ。

さて、ツイッターではここで紹介したバス停もお蔵出ししてたのですが、このバス停は正直負けじ劣らず色々雑。
赤石小学校前といいながら小学校は閉校してかなり日が長いそうな。
本当なら「旧赤石小前」が正しいのですが、日田バスはこの雑さが味だし長所。

民家直貼りです。美学を感じます。 最初にこのバス停を発見した時は正直驚きました。 日田市の福岡県境近くに延びる路線(小鹿田線)にこんなバス停があります。

あれ、「赤石小学校」の板を流用してるやん?

で、初めて訪れた時がこちらです。

板、あるやん!すごいとこに!!
去年行った時は「このままでは飛んでいってしまう」と考えたのか。

挟めて置いてありました。賢者の知恵だね!

このバス停は「川原」の次のバス停。前の記事を読んで頂いた方ならわかりますが現在絶賛休止期間中です。

上の地図の迂回路を使って前津江振興局から赤石小前のほうまでだけ代替のデマンドバスが走っています。

おしらせ。
このデマンドバスのルートを通って帰りは帰りました。道こそ狭隘なものの「赤石本村」付近は民家がそこそこあり、軽トラや林業作業車にも結構すれ違ったりして、本来はこの山の上までバスが行った方がいいんじゃないの?って感じたほど。

お知らせの紙が貼ってあるだけで

風景は変わらず。


今年もはさまってました。どうやら安定期のようです。
閉校した小学校は2012年に閉校したとか。えー、最近じゃない!!

校庭の桜。

小さな小学校ですが確かに立派で、139年の歴史があったとか。「旧赤石小前」なんて名前に改名しちゃうのは野暮なものかもしれません。

でもデマンドバスの時刻表には思いっきり「旧」…。

日田バス,壁型,崩壊系,民家型



凄いことになっていた。

拡大した地図がこれ。まわり道とありますけどね、恐ろしい距離と高低差があるんですよ。いったん隣の沢を登って、峠を越えて下りなおさなきゃいけないという。
なもので、バスは道路の開通を待って休止中になってました。

意地で行ってきましたよ!ええ!!

だってここは封鎖地点は内側ですもの!!
温所は川原の隣のバス停。「ぬくどころ」と読むそうです。
前津江本村からの迂回路はまあ慣れてしまえばたいした事はなく、多少舗装が荒れはしていましたが道幅もそこそこの峠道をえっちらおっちら。しかし距離は当然4~5倍…。
キリル文字の「д」の字の"-"の部分が工事中部分と思っていたらけたら、苦労はわかっていただけるだろうか。とにかくたどり着きました。

川原は「かわばる」と読みます。

今年も日本一ロッケンロールなバス停に出会ってきたぜ!!

破滅的なフォルムは相変わらず健在だぜ!!

今まで写真で「どんな風に道路と接してるんだろ?」と疑問に思った人がいたかもしれないので、分かるようなアングルから撮ってみました。

近寄って足元を見たら、おがくずに半分埋もれて

これが出てきた…。
去年訪れた次の月から休止してるんだ。
ちなみに隣の赤石小学校前まで、迂回路を使って代替バスが走ってます。それはまたあらためて…。
日本一パンクなバス停は健在、それが分かっただけでもよしとしよう、うん。