大分バス(佐伯地区),小屋型,限界椅子

限界椅子シリーズ第4弾である

サビサビのパイプ椅子

デスクチェア

ソファー

ときてニューカマーはこちら。

オフィス椅子である。

一応動いた。

バス停は佐伯市、旧国道10号線沿い。

なかなか立派なログハウス型のバス停。

佐伯~直川振興局を結ぶ。
かつては重岡駅、木浦鉱山(あのととろのバス停を経由していた)行きなども走っていた。
数は少なかったが沿線には立ってないバス停も残存はしていた。

心もとないがまあ本数はあったほうか。

この張り紙の通り、2021年9月いっぱいで佐伯市の大分バス路線は全廃になってしまった。
現在はコミュニティバスが走っている。

限界椅子成分が弱いかというと、そうでもない


確かにぼろい椅子が一個あるが、インパクトはどうも…
と思っていたのだが。

道路の…

向こう側に…!!!!!

オフィスチェア+草むらのパイプ椅子で一本どうですか!!

ストリートビューはこちら

パイプ椅子もばっちり映っとるね…

大分バス(佐伯地区),民家型

佐伯エリアの大分バス民家型バス停は全滅(多分)

これはあくまで※自分調べです。ありそうなとこは回った感あるし、ないところはないと思っているのだけど、全部完全に目で見て回ったわけでもないからそうとも言えないし…。
佐伯のバス停で平成後期まで民家型のバス停が残ってたのは木浦線と本匠線。案外海辺の路線は少ないと知人には聞いていて、ストリートビューで確認しても実際バス停は標柱が立っている。本匠線については元々道路拡幅された区域はバス停が新調されており、晩年の本匠村役場付近の経路変更で福園の軒下バス停が消えて、唯一旧道に立ち寄る区間が残っていた井之上だけが残ってた塩梅。


終点の上津川。

中途には鍾乳洞が。
地震災害で内部崩落が起きて未だに休止中とか。

2車線の県道から外れて集落に立ち寄る系の旧道沿いにありました。

完全な民家型の壁式。
福祉バスの水色のバス停との違いは頼もしいくらい枝線があっていろんなとこに向かってた印象…。

一応このバス停の発見が最後で佐伯を離れた思い出。この場所の後、同日に犬飼も行かなくてはならず強行軍であったし、仕方がない。

残念ながら廃止になりました

平成30年廃止だから2~3年前?
流石に佐伯まで行くのは骨が折れるもので、久しぶりに行ったこの日は大分市内に所要があったついで。

こんな感じのバス停も

こうなってました。割とはがしたての様相。
佐伯のこういうバス停は、福園の件もあってもっと行けてたらと思う事多々。
けれど、こういうめぐりあわせは仕方がないよの…。

ストリートビューはこちら

大分バス(佐伯地区),小屋型

旧道に佇む盲腸線



佐伯市エリアはバス停の施設更新が結構まめなほう。
ほとんどのバス停がちゃんとポールを立てている。

なんでここは珍しいほうだろう。

三重町と佐伯を結ぶ国道沿い、峠を越えてすぐの脇道を登っていくとすぐに見つかる。
地図を見ると「あ、こっちは旧道か」とわかる。

ダイヤは減りに減った結果現在は朝ここ発のバスが1本のみ。ここにたどり着くバスは存在しない。

小学校の通学が一番の用途なんかね…

狙い目は旧道

この集落、ちょっと上には大きな石材所がありトラックがひっきりなしに通る場所。

とはいえ結構な通行量の国道の本線から外れてしまっているので、寂しい集落になっているのは否めない。

旧道のこういうとり残った部分は旧来のこういうバス停が残ってる確率は高い。
これは数多くを見てきた経験則でもあるし、道路工事の際に引っかかって待合室や建物が取り壊される確率が低い、というのも意味する。
改修工事、拡幅、まあ道が新しくなるのはいいことだし、実際バス停も新しくなることのほうが自然な在り方だと思う。
たまたま少ない数が残る、くらいがちょうどいい。

そういえば珍しくここ、グーグルのストリートビューが到達していないんだよね…。


ここを出てすぐの話。メガソーラーの中に消えて行った…

大分バス(佐伯地区),擁壁,道路構造物一体型


うむ、立っておるな。
と侮ってはいけない。グーグルマップで見たら怖ろしく圧倒されるバス停だった。

見よ、この法面吹き付け工!!

下から見上げるとなかなか壮大。
こういう斜面対策の構造物と一体化させて待合所を作る例というのは実はあんまりありません。
道路ののり面台帳的にはこの部位はどうなっているんだろう…。
待合所がテトリスで微妙に残ったブロックみたいになってるのが面白い。

かなり遠巻きで。あの山の上からブロック落ちてくるんやな・・・

大分バス(佐伯地区),民家型

ととろのバス停の隣のバス停。
コミュニティバスのバス停があるので廃止されたわけじゃない・・・

通はここを見る。


そう、剥がしたあと!!グーグルマップの写真には残ってるんですねー。

なおととろの反対側の隣のバス停、上田原も

こんな感じの小屋バス停だったのですが、こちらは剥がした跡はナッシング。そんなもんだよ人生は。

大分バス(佐伯地区),軒下吊り下げ


このバス停は大分県のバス停を象徴するバス停だと思う。
偶々同名だったアニメのキャラクター看板が、何者かによって善意で置かれるという出来事からすべてが始まったこのバス停の観光地化。
それもあったのか、長大かつ過疎路線でありながら廃止を免れ続けた木浦鉱山線は昨年、廃止と相成ってしまった。…なもので、コミュニティバスのバス停とレプリカ的に移設されたものが対岸に建っています。

観光地化に到るまでこのバス停はメディアに取り上げられ、色々な貴重な証言を残すことになる。
「バス停の設置には待合スペースを作る必要があった」ということで。現在以上に厳しい条件だったのでは。

このバス停は偶然にも「ととろ」。漢字表記では「轟」。

今は公園の一角に立っているので「あの映画」感は薄れてしまっています。
まあ大分県のこの辺にはそういうバス停はうじゃうじゃあるから問題ない。

それにしても、本当にここに到達するまでが凄まじかった!!
これは実際に行ったものじゃないとわからない感覚だと思う。メジャーなバス停と侮るなかれ。
「ととろみたいなバス停?いくらでもあるよ!」
とかおれは一度も思った事がない、いつか行ってみたかった聖地だった。
このバス停がちゃんと生きているうちには到達を果たせなかったけど、ようやく巡礼を果たせたと思っています。