太宰府市コミュニティ・まほろば号,ポール型

常人が入りづらいとこにあるバス停は世の中にいくつか存在する

今日のバス停は趣が違います。

なんだ、普通に立ってるじゃん。

名前も普通。実際、ここにあるのは太宰府市の上下水道に関する事業関連全て。

本数もまあ普通でしょ。

立地も…

よく見るとここ、門の中…
でも建物は上下水道事業センター?

めちゃくちゃ入りにくいだろ!!
世の中には、めちゃくちゃ入りにくいとこまで行くバスというのは結構存在する。
まさにこれとかその例の最たるものだと思う!!

かくして私はこの門をくぐる選ばれし勇者となった

昔私は太宰府の民だったのですが、役所の手違いで下水道料金が割高で徴収されてまして、2年くらい過払いになってたことがあったんですね。
先日ようやく空き時間がありまして、市役所に行ってそのへんの手続きをしたら…。
「上下水道事業センター行ってください」
マジか!!じゃあの門をくぐって、正当な理由で上下水道センターの中行けるやん!!

という訳でちゃんと用事があって入った上下水道事業センターで撮った例のバス停です。撮影に躊躇しているシャイな太宰府市のバス停ファンの皆様、お納めください!!

日本にはそういう「選ばれしものしか行けないバス停」の話は多々ありますが、自分の知る限り極北は間違いなくあれでしょう。
長崎バス・香焼工場線「香焼修繕部」です。

ここは三菱造船香焼工場という巨大工場の敷地内に一般バス路線が入り込むという路線なんですが、社有地内だけでバス停3つを有し、平日4往復、日祝日も1往復。

このゲートにて乗客には入構証の提示が求められ、このチェックをかいくぐることは極めて稀といわれています。
チャーターバスとかでもなく!この門のとこまでは普通に一般人を乗せて!!通常の一般路線バスとしてこういう運行してるのはここだけなのでは?

いやね、今日全くバス停とかまーったく関係ない打ち合わせに出席したんですよ。
「で、仕事で三菱の造船所の中行きましてね…香焼の」
「えーっ!!」
思わず変な声出してしまった。バス停とか全く関係ない話だし、膨らんでも困ったのでそのまま必死にスルーさせたんですが、要はアレですよ!!
それ、その人にもし自分のようなバス停趣味があったなら千載一遇の合法的に写真撮りに行くチャンスって話ですよ!!もう羨ましくって!!

…でもなあ、撮れたところでネット上に公開はやっぱアカンわけじゃん?だよね、だよねー。

ところでこのバス停はグーグルも入って写真撮ってるし、別に問題ないみたいです。
なんで門になってるかといいますと、ここは実は大学が閉校になった居抜きなんですね。上下水道センターのほかにも入ってる部署があったりして、さらに奥には運動公園もあります。実はかなり自由に出入りできます。
はっきり言えば香焼工場のバス停なんぞよりはるかにスルーです。

ストリートビューはこちら

太宰府市コミュニティ・まほろば号,壁型,終点

市民センター駐車場の一角にひそむオーラ0バス停


これはここ数年出始めている話なんですが、せっかく自治体がコミュニティバスを作ったのにもかかわらず不採算で廃止になってます。
廃止された路線を継いだもの、要望で新しく作ったもの、様々ですが廃止の理由は大抵
「走らせてるけど乗らない」
なもので…。

前住んでたとこのコミュバス「マミーズまほろば号」(旧名)のバス停です。マミーズ撤退しちゃって空きテナントになってたけどね!
今は「東観世地域線」。高低差がある地域なのでその買い物用に作られた路線です。

この一角、バス停だというのを地元民もほとんど自覚してない。


いきいき情報センターは、太宰府市の市民センターですね。
後は西鉄五条駅です。
他にも西鉄ストア、駅前商店街、病院多数。

このバス停は引っ越して客観的にみている今
「え?こんなとこがバス停だったの!?」
感があるんだけど、日常にこれがある生活を送っていると
「もうちょっと目立つようにしないとなんだかなー」
だったんですよね、実際。

乗って残そう東観世地域線

こないだちょっと所用で太宰府市役所行ってきまして、ここもちょこっと寄ったんですが
「乗って残そう!」
みたいなフレーズを見て寂しくなりました。そうか、乗ってないのかあ。
いや、このバスが向かう東観世地区はめっちゃ坂の上にあるし高齢住人も多いので、残ってほしいんですけどね。

バス停とは全く関係ないんですが、このバス停の近くにはこんな耳鼻科があります…
引っ越す前は行ってました。いたって普通の耳鼻科です。

この耳鼻科もそうなんですが、日常目にしていてそのフォルムに慣れてしまっていると
「あー、このバス停めっちゃ目立たないよねー。この形が悪いんじゃない?」
とか普通に考えていた気がするんですが、遠くにあってしまうと
「あのバス停わかりにく過ぎて逆に面白い!!」
ってなるという。今更気付かされました、うむ。

ストリートビューはこちら(近寄れない)

太宰府市コミュニティ・まほろば号,ポール型

平成以後、九州でコミュニティバスを最初に走らせたのはわが町太宰府だそうで。
民間バスが村営に譲渡(さらにコミバス化)という例は大分県の中津江と上津江にあるのですが、まほろば号、走り始めたときは
「凄い博打に出たなあ」
とも思いましたが同時にバス停空白地の観光地も新興住宅地もたくさんあるゆえ、うまくいくかもしれんなとは思ってました。

定着しちゃいましたねー。この成功で、周辺自治体がこぞってまねたという。

このバス停は山の上の国分団地にちょいと寄り道する、という趣のヒゲ線の折り返し点。
でも待合所もお店もあって、まるで昭和からあったよう。
商店は団地の山の上にはほんとにこの1軒しかなくて、山奥の集落の雑貨屋さんみたいになってます。

これも30年位したら、大分のバス停みたいに味が出るんだろうなあ。もう開通して10年過ぎてるし、随分と貫禄も出てきました。

本当に元からここに西鉄線があったわけでないのに。
不思議な貫禄があるこのバス停。

ここ、なかなかの狭隘路線でもあるので、乗りバスにもお勧めです。
自分もごくまれに使うことあるんだよな・・・マルキョウで砂糖が98円のときとか・・・(※生活観あふれるエピソードを何故、ここで挟む)

太宰府市コミュニティ・まほろば号,小屋型


近所のコミュバス、内山線。古めかしい立派な待合室とベンチと広い折り返しを備えてます。
よくある光景・・・何だけど。

どこもおかしくないんだけど、実はこのバス停できたのは平成。しかも、西鉄もバスを通していなかった。

終点の貫禄は昭和っぽいんだが、不思議だ・・・。
まあ、ネタばらしになりますと実はここ、路線は開通してなかったけど、正月になると毎年太宰府天満宮の裏手から無料バスが正月出てた場所。竈門神社と宝満山という山の登山口がある観光スポットです。

思えば正月になると毎年前嫁とここに初詣に行ったものでした。
なんだかんだでバス停と故人、思い出は尽きません。散策旅行に厭な顔一つせずついてきたカミさん。当然ご当地の美味い飯やめぐりがついてくるからで。
実は写真の中のどれかに写ってます。クリスマスイブなんで。こんなブログでも、思い出に浸りたいのよ。
まあ今嫁もバス停散策に付き合ってくれるからいっか…。

(追記)
2019年ごろから内山のある竈門神社、アニメ「鬼滅の刃」効果で時期によっては恐ろしく混むことがあり、下手したらバス運休もあるそうです。
まだ付き合いのある太宰府のメガネ屋のお兄さんが言ってた!!

太宰府市コミュニティ・まほろば号,壁型,擁壁,終点


醍醐バス停なくなってんじゃん!!
と思ったのが去年。

うーん、このへんにあったはずが見つからない。醍醐寮なんてあるんだ…

でもこの場所をちょっと下った辺りに、同じような道路上の地形が存在していて。

無事再発見。こないだ始発地の五条駅辺りでバスを見かけましたが、結構満員で繁盛してました。

そしてこの付近をくまなく捜してみると・・・

!!!

こんなとこにバス停があったとは!!

自分の徒歩圏内で3年越しにバス停を発見するという体験はなかなか出来まい。

この駐車場を使って折り返すよう。そういえばここ、折り返しようのない袋小路道路をどう折り返すか謎だったんだ。
謎も解決!!

このマミーズまほろば号連歌屋地域線、バス停自体には路線表がないんです。市役所のサイトしかないという。
なので現地に行ってバス停を「探しに行く」のをオススメします。
天満宮に程近いので観光気分で行けます。

太宰府市コミュニティ・まほろば号


いやはや、ビックリしました。近所の散策で、このバス停どーしても見つからなかったのです。
結構アタックして、この場所も通ってます。
 
バスの進行方向を考えて辿ってたんですね。その裏側に貼ってあったんです。振り返らないと見えない。
ちなみに月水金と運行されてます。
運転手がわかるように「バス停」って描いてある!!
人目線だとこれが気付かないわけですよ。
まさか日田バスみたいなバス停探しを地元で味わえるとは…!!

太宰府市コミュニティ・まほろば号

太宰府市はおそらく福岡近辺で最初にコミュバスを走らせた場所です。
「まほろば号」といいまして、西鉄が廃止にした路線(二日市~関屋~太宰府、北谷地区、関屋~水城地区)やバス空白地域を補う形で運行業務自体は西鉄バスに移管して運営しています。

太宰府は山がちなところに住宅地が多いためか、まほろば号だけではカバーできない地域にもという声が高まったのか。
「マミーズまほろば号」なる新たなコミュバスを走らせることにしました。これは社会実験的要素もあり、1年で廃止になった連歌屋地域線のバス停。

そうです。平成の世に壁バス停が新しく立ったということなんですよ。

なかなか趣のある名前、この辺の字名です。実際に醍醐を作っていたのか?醍醐天皇にゆかりのあるものがあるのか?
残念ながら連歌屋地域線は廃止にはなりましたが、湯の谷地域線の壁バス停は現在も健在です。
そちらはまたいつの日か章立てして・・・。

(2015/5/28追記 現地訪問した場所を間違えていて、改めて調査しに行ったところ現存していするを確認しました。関係者各位様、大変申し訳ございません)