大分交通・大交北部バス,壁型,小屋型

恋叶ロードも旧道には入らない

こないだアップした猫石で書いた「恋叶ロード」。
終点は豊後高田市の東端の漁港町香ヶ地で国道・バス通りを逸れ、長崎鼻のほうに向かうことになっている。
…一方そのころ、大分交通バスの豊後高田からの東行バス・伊美方面行きも、旧道沿いにある集落向けに現国道を逸れることになっていた!!
果たしてこっちに来ても恋は叶わないのか!!


国道から逸れたので、思いっきり旧国道な感じです。
…え?どの辺が旧国道かって?よく見てみると中央分離帯が白。主要地方道以上の国道の中央分離帯は黄色なんですね。
他にも路側帯(歩道部分にあたる道路のはじの側線)がありません。


集落は遥か下のうら寂しい通りを抜けると…

立派な待合室。

はい!!珍名来た!!
多くの人がここに来ると
「うわ…がらんとしてるねえ~」
という言葉を残します。うん、最早禁句です。

恋が叶うかもしれないバスは来る

最近の傾向で、旧道経由というのは一日1~2本のみを除いて廃止という例が多いんですが、ここのバス停はいまだに全便旧道に入るもので

8往復ほど、まあまああるんじゃないでしょうか。
恋叶ロードのラッピングバスなんかも走るみたいです。…ここを。
ラッピングバス就航のお知らせ、豊後高田市ホームページ

名前は伽藍堂でもあるのかなと思いきや、近隣の集落名。

一部の道路地図に地名として載ってました。まあ伽藍堂があるから伽藍集落なのかもしれない。

このバス停を過ぎると、一車線半しか道幅がないトンネルが現れます。それこそ旧道たるゆえん。
廃墟が並んでいたりと、この通りを通って恋が叶うことは…いや、ピンクのラッピングバスが通るくらいだから、あるのかもしれん。

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宗像市ふれあいバス,ポール型

食ってみな!飛ぶぞ!!

茂みの中に現れるバス停…。


宗像ふれあいバスは「神の前貯水槽」「名残ダッシュ村」となかなか微妙なネーミングのバス停があるのだけど、多分普通の感覚だとこれが一番珍名と思うのではなかろうか。「クエバワカル前」である。段天は字名か。
場所は神湊の海岸沿いの集落の中で、大昔はこの経路にも西鉄バスが走っていた時代はある。神湊~玄海役場~鐘崎の路線が生きていたころの話。

しかし、クエバワカル…とは!?

いや、実際行けば単純にクエバワカルの前なんですよ!!
じゃあクエバワカルとは!!

客扱いをする飲食店としてやっているかはわからないですが、横にある寿司屋がクエバワカル。

撮影しに行ったのは真昼間だしなあ、あいてるかどうかすら見に行ってねえや…。

神湊は漁港の町。観光客向けの海鮮問屋やすし屋などが並ぶところで、割と古くからあるようであるからまあ実際美味いのではなかろうか。実際に行ってクエバワカルということで。え?ブログにしたためるくらいなら行こうよって?うーん、いつか行ってみるか…。

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大野竹田バス,壁型,小屋型,崩壊系,終点

極狭峠道の上の車庫バス停

前行ったときは2016年。
初めて訪れた時と、情景も運行本数も全く変わっていないのに正直驚き。


おっそろしい山奥のバス路線。

この看板の「フリーバス」とは「バス停じゃないとこからでも乗れますよ」というやつね。

相変わらずとっ散らかった待合室。

納屋なのか待合室なのか全くわからないが…

時刻表はちゃんと現役。

とはいえここでは落ち着かんよね…

ここはなかなかの立地条件の厳しいとこで、ほとんど平地のないとこに無理やり作ったような、退避場に車庫を無理くり置いたような。
転回場そばはもう川になっている。一応道路拡幅の予定はあるみたいなんだが、その時はここも無くなるかね…。


だいぶん減ってしまった大分バスの壁バス停なんだが、ここは完全に現役。

車庫の中には運転手さんの車が止まっていて、朝ここに来た運転手さんが始発バスをこの車庫から出して。
最終便でここに戻り、バスを泊めて車で帰っていく。

前の道幅はバス一台分で、そんな場所なのに結構工事用のトラックなんかが通りがかった。バスで鉢合わせたらどうなるんだろう?


河面の先、山を越えていくとこんな郵便局に到達するよ!!

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大分交通・国東観光,ポール型,終点

「するってえと金蔵、西のほうってのは一体何処なんでぇ」

国東半島の終点。
国東市側のバス停は結構ちゃんと標柱を立てているところが多いんですが、友人から
「西方寺はなかなかいい」
みたいなメンションをもらっていて、ちょっと行ってみたくなった。


西方寺の一歩手前のバス停。そうかあ、一日1往復か…よくあるね!
もう、こういうの見るのも麻痺してそういう反応ができる自分もどうだかと思う。

そして終点。
路線としては沢をひたすら登るという感じで、学校や店や公共施設、神社仏閣名所がある訳でもなくただただ農村地帯であった。

国東の終点は結構巡ってたつもりだったんだが一目で初見と気づく。

文殊

上成仏

この二つとも寺があったり集落がそこそこ大きかったりしたんだが、ここは本当に何のイベントもないまま終点にたどり着いてしまった。
こういう終点って、逆にそそるものがあるよね!!

時刻表もストリートビューもない終点にあるものは…

このバス停、ストリートビューがない(!)。
もう一つ大事なものが見当たらなくて

スゲエ!!何と時刻表が全く見当たらない。
風で飛んだかなんかだろうか。真相は知らず。
公式サイトなどでは一応やってる…はずである。

そんなこのバス停、一つだけ意外なものがあって。ポケモンGOのジムがあるのである。
ポケモンGOジムはバス停ではなかなか却下されがちな物で、別にバス停が認定されてるわけではないんだが、バス停のすぐ脇、田んぼの畔の下にあるお堂がジムとして認定されていたりする(!)。到達の証にポケモン置いて帰ることができるよ!!
同行者いわく50日くらい防衛してたとか聞いたぞ…。


ジムはあるが、結局時刻表はない。
一応一往復半あるはずなんだけどね…。

筑前町地域巡回バス,掲示板型,発見難易度高,壁型,民家型

山と山と山の間の集落

こないだアップした三箇山公民館の隣のバス停。


三箇山の集落を抜けると、山と棚田が見え。人家もなくひたすら、山と棚田しかない景色。
櫛木の集落は県道から脇道に入ったところに、森に埋もれるように佇んでます。
これがなかなかの秘境感。道も非常に狭い。

こんなところに、正直バス停があるのが凄いと思った…。

隣の三箇山と同じく、掲示板に貼ってあるスタイル。こちらはちょっと外に貼ってますね。

本数うんぬんよりここまでバスが来てるのは正直偉いと思う。
新品のこのバス停プレートも嬉しい。地元の集落の人はどう思っただろう。
おそらく有史以来ここにバスが来たことはなかったと思うのだ。

バスでたどり着いても自家用車でたどり着いても、ここは相当の達成感があると思う。
ここへのアプローチはバスが来る夜須町から、飯塚市側から、朝倉市側からどれを通っても峠を越えなくてはいけない。
果たして何もないかと思いきや、この盆地近くの集落にカフェとソフトクリーム屋さんなど飲食店は少しばっかしあるそう。


それにしても正直筑前町のバス停、こんなに面白いとは思わなかった。まだまだ掘ったら独特のたたずまいのバス停が見つかりそうだ…。
いろんなところのコミュニティバスを掘ってみねば。

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京福バス,軒下吊り下げ

思い出したころに北ノ先生からメールが来る

スーパーバイザー、北ノさんからメッセージが来た。
そういえば去年のちょうどこの頃には彼が福岡来て、一緒に地元を回ったなあ。今年はこの有様なのでお互い旅に出れなくて難儀だなあ。


福井で見つけたよ!!



おおー!!
釣り看板が四国交通や富山地方鉄道バスのような四角!!

丸型の吊り下げはJRバス(=国鉄)が広めてて、最東端は今調べた範囲では千葉(!)。
北端は新潟かな。東北と北海道はまだまだ探索できてないや…(東北は特に、ちゃんとバス停が立ってます)。

千葉のもの。北ノさんの写真(一枚だけ)。関東もなさ過ぎて探索難しい…。

京福バスは結構特殊案件あるのが判明

場所は福井市と東にある大野市を結ぶ国道沿いの、JR越美北線との並走路線。


現役感あふれる待合小屋

割とある本数に安心する。
調べてみると京福バスのバス停小屋物は結構存在することが判明。

北ノさん、いくつかバス停撮ってもらってる。ここも同路線。

ストリートビューで見ると結構この形のバンガロー待合小屋多い。
京福バスおよび福井市周辺の待合室バス停の分布は結構調べたので、もう一個紹介するときに詳しく書くかな。

九州のバス停小屋が減少の一途をたどる理由の一つに
「台風及び雨災害で老朽化したのがぶっ壊れる」
というやつがありまして、まあ昨日更新した鷹栖観音とか多分そんな感じだとは思うんだけど。

遠くに住む自分にとって、福井のイメージで言うとやはり雪で。これは全但バスもそうだし新潟もそうなんだけどバスの待合小屋を堅牢にする必要性があるからだろうな、というのは想像に難くなくて。
そうなると東北も探せば、標柱のない形のはどっかにありそうなんだけどね、青森の下北半島で何個か見つけたけどまだまだ見つけきれんですバイ…。

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大分交通・大交北部バス,崩壊系,軒下吊り下げ

一番最初に待合小屋がこわれた

大分県の宇佐市、特に国道387号線沿いには不思議と待合小屋が結構残っていたりします。
国道は結構歩道まで整備が進むせいか、あんまり残らないもんなんだけど。この国道は鉄道線跡を利用した比較的古いやつだからだろうか。
昔書いた三又川のちょっと下流です。


おお、いい感じの待合小屋発見…

お、これは珍しく看板がない型かな?

…と、思いきや。

壊れたのか、吹き飛んだのか…。

壊れてるシリーズは今まで色々見てきました。

首なしだったり

待合室から落ちていたり

死にかかっていたり

完全にくたばったり…


このバス停は割と本数がある場所で、宇佐市と旧安心院町、院内町を結ぶメインルートの途中。バスもあれば普通に車通りも多い。
安心院にはなかなか昭和なバスセンターもあり温泉だってある。

…にしては行先が少ない気もせんでもないが、末端の行き先はおおむね安心院から出るようになっている。

ストリートビューでは普通に待合室吊り下げ型で、これ台風かなんかで吹き飛んだのだろうか、はたまた老朽化か。もうすぐ柱が立つかな?
反対側は普通に柱だしな!!

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西鉄バス・筑豊,小屋型

2020年10月、日本全国でバス路線の廃止が

4月と10月はバス路線の廃止などが多く発生する月です。
つとに今年の9月末廃止の多さは、後々語り継がれるんじゃないでしょうか。バス事業への長年の不況に加えてのコロナ禍。
大分ではこないだ発見したばかりの今畑が廃止になるとのこと…。

さて西鉄バスの福岡県の北部にある直方地区も大幅に廃止が決まっておりまして、この市は旧炭鉱街を縦横無尽に走るバス路線が特徴で。
中でもJR(国鉄)バスとの競合関係もあり、祭り縫いのように県道の回りに接しながら脇道を抜けて大回りを繰り返す10番系統宮田線は非常に面白い存在であった。

直方市の二字町の旧市街を抜けた後、県道21号に合流し西に行くかと思えば百合野団地の脇道に入り南下、そのまま大回りしていったん県道に戻った後に宮田の旧貝島炭鉱付近へと迂回して炭鉱・炭鉱住宅・国鉄駅などを嘗め回し大回り。北上後宮田の町役場を抜けてまた県道に戻って、今度はさらに北へ西へと集落を回って鍋蔓線状に倉久・中有木・十石とのたうち回るといった様相で。
度重なる廃止の末今は宮田の役所までになっているけれど、この大回りぶりはなかなか類を見ない。
この路線も9月末で全廃になります。


大回り区間にある筑豊最後の炭鉱町。菅牟田の炭鉱に分け入って、宮田の貝島炭鉱方面に向かう丘陵の上。

バス停、廃止寸前だからなのかこの周辺のポールはボロボロ。

歴史ある路線なんだけどな…

本数は平日(片道)7本とそこそこ残っており、今なおちゃんと生活動線として定着しているのがうかがえる。

接写すると昔の行き先とか浮かび上がらないか、と考えたがどうでしょう。出て「中有木」だろうかね…。
ここのバス停の名物が

これである。

稀少な西鉄バスの木造バス停小屋

西鉄バス、大昔は木造待合室も軒下吊り下げも存在していた記憶はあるのだけれど、その存在の記憶はあくまで当時福岡市在住の小中学生の行動範囲でしか観測できなかったものなわけで。

流石に筑豊の田舎にホイホイと車で行くような身分ではなかったので、こんなところを知る由もなく。

正直よく倒壊しなかったな、と感じる外見。

出自は待合小屋じゃなく商店だったのかしらん。出入口の構造見るとその面影あるかも。
この「キップ・回数券売り場」看板の現存はここぐらいじゃなかろうか。まだ他にもギリ発掘可能か?

実は向かいの道で工事が行われていて

対向車線のポールは残念ながら撤去済み。

ムネン アトヲ タノム…

工事関係の物置代わりにもなっていて寂しさが募る。
とりあえずこのバス停もあと5日。残念。

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大分交通・大交北部バス,軒下吊り下げ

恋叶ロードで果たして恋はかなうのか?

いま日本で「移住したい地方自治体ベスト10」で1,2を争う豊後高田市。というのはこないだ夫婦でハマってる「千鳥の相席食堂」で見た。
昭和の街、移住受け入れに続き今この市が力を入れているものに

 豊後高田市の海岸線を走る国道213号沿いには「縁結びの神様・粟嶋社」や、「夕陽の絶景スポット・真玉海岸」、「花とアートの岬・長崎鼻」など、ロマンティックなスポットがたくさん。このスポットを結ぶ、約20kmのルートが“恋がかなう道”「恋叶(こいかな)ロード」です

 潮風に誘われて、海岸沿いをドライブ。恋叶ロードで過ごす時間が、素敵なご縁を引き寄せてくれますように―。

恋はここからー恋叶ロードより引用

この「恋叶ロード」を猛烈にプッシュしておられるのである。
豊後高田市街地から国東半島を東に向かうと確かに、ラッピングバスも走ってるしバス停のプレートもアートなものに差し変わっている(!!)

そんなわけで、大交北部バスのいつもの丸板が

シャレオツアーティスティックな看板に様変わり。

この猫石、猫に似た大石があるからつけられたらしくそれを祀った神社もあり、猫好きには多少知られた場所だとか。

しかしバス停は待合室吊り下げ型。

中はなかなかの荒れよう。

恋叶ロードに特殊バス停はいくつあるのか?

恋叶ロード、基本的には宇佐~伊美(国東市)までの路線沿線が該当するわけなんですが、ここで記事にしているいわゆる「停留所ポールが立ってないバス停」は三つ。そしてそのうちで、オリジナル表示板にしているバス停はここのみでありました。

猫、いいよね!!

こういう施設更新があると、この待合室吊り下げとかの案件はどうしても「立てたほうが早い」になっちゃうんですよ。道路使用許可申請とかない限り。だから残っているのは嬉しいな。

本数は割とある…といっても都会に比べたら少ないよね…。

ここは下りのバス停で、向こう側は上り。あとで気付いたが実は上下線で違うデザインらしいぞ…。

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金剛自動車,古バス停,終点

多分日本で一番強そうなバス事業者名、金剛自動車

大阪の南のほう、富田林市、千早赤阪村あたりに「金剛自動車」あるいは「金剛バス」というバスが走ってるのは知ってた。
明らかに強そうな名前である。ここに勝てるのは鳥取県の「日の丸自動車」辺りではないだろうか?埼玉県の「イーグルバス」もなかなか強そうだ。しかし金剛には勝てるだろうか。

北ノさんから送られてきた南大阪の死角…

まさに生首状態…!!

金剛バス、路線範囲はそんなに大きくはないのです。富田林市、河南町、千早赤阪村が主体の小さなバス会社。
一応エリア内でバス停を調べて回ったが、おそらくリノベーションがあったのか

金剛バスのバス停(スタンダードエディション)。
四角いプレートに角柱、小さい時刻表。
「聖徳太子御陵」なんて味のあるバス停もこのスタイルであった。

古い丸型バス停板はおそらく旧式なんだろうけど、よく生き残ったもんですな…。
バス待ちの場所を変えたとか、そういう経緯で偶発的に残ったものなのか。一応他の終点いくつか見たけど見つけきれんかったとです。
区画整理にも宅地造成にも道路拡幅にも、微妙に逸れた市街地調整区域然の集落の中心といった風情。生き残る条件としてはバッチリです。

地元のバス停好き(※実数的にはどれだけいるのかは不明)もここはマストなんだろうな…
「金剛の旧式はここにしかないんだぜ!!」「いや俺は知ってるぜ!!〇〇にある!!」とかあるんだろう…。

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