日田バス,民家型

バス停の写真のブログ、開設してみました。ネットでは変な大喜利風サイトをうっかり8年続かせてみたり、変なテキストサイトをやったり、ネットラジオしたりというわけのわからない遍歴があるのですが、こういう至極真っ当な、しかもテーマのあるブログは実は初めてだったりします。

これ以前の文章は、以前持っていたブログでたまに書いていたもの、mixiの日記で書いたりしたものをまとめたものです。
引越しやらで写真データが散逸して、残念ながらこちらへの収録を諦めたものもあります。ご容赦を。

一回目は、敬愛する日田バスのバス停「赤石小学校」。

忘れ去られたような山奥の村の真ん中に、忘れ去られたように足元に置かれた標識。

民家の茶色の壁に、時刻表が貼ってあります。日田バスはこういういわゆる壁バス停、あるいは軒下型のバス停が異様に残存していて、廻っていて全く飽きません。

日田バス,民家型


道路は生き物。ゆえに流れの悪くなった道路は打ち捨てられ、やがて人の流れが絶えて枯れ行く運命なのですがまさにそういうバス停。

このバス停は橋が掛け替わって、川の向こうを国道が走るようになった場所。バス停自体はその国道と、川向こうの新道たる国道がかつて担っていた、 別方向へと結ぶ幹線の県道との分岐点に存在していたようで、橋の袂にあるでっかい三つ角と大きな標識。峠の茶屋然とした商店の軒先には「乗合自動車待合 所」・・・。

と、想像を張り巡らせるくらいしか出来ない、人っけの全くないバス停にはプレートも標柱もなく、二度と開くことのない峠の茶屋の商店の木戸には無 粋な、エクセル出力のバス時刻表が貼り付けてあるだけ。ぶつ切りになった橋の向こうには物産店などが並びにぎやかな気配。こちらから聴こえてくるのは木々 のざわめきだけ…