大野竹田バス,軒下吊り下げ


思えば軒下にバス停を据えられる側にとってはメリットとデメリットがあるわけです。
メリットとすれば、もちろんそこに人が集まる。
建物として箔がつく。
デメリットとすれば、公共物ですから維持管理が大切です。
そりゃあ汚れたり壊れでもしたら、苦情を受けなければならない。

なもので、軒下のバス停と言うのは普通の民家にはなかなか存在せず
 
やっぱこういった、ニーズに合わさった形で実現するのが今の時代!
というわけで平成の世でもやはり新たに作られる、ということはごくまれにあるようです。

2016年12月、長湯温泉の道の駅の車中泊から取材旅をスタートさせました。長年計画は立ててました。

このバス停の直近。天満橋から川を眺むると・・・

すごいですねー、川の中の露天風呂ですよ。

道の駅到着が夜23時でさあ、風呂、入れなかったのね。寝る前に。
で、起きたのは何故か朝の4時。真っ暗でさあ、何でかそんな気分になったのね。

結論からいいますが12月頭でもこの川の中の温泉に入るのはお勧めしません。
寒い!!死ぬかと思った!!(※入ったのかよ!!)

大分バス(佐伯地区),民家型

ととろのバス停の隣のバス停。
コミュニティバスのバス停があるので廃止されたわけじゃない・・・

通はここを見る。


そう、剥がしたあと!!グーグルマップの写真には残ってるんですねー。

なおととろの反対側の隣のバス停、上田原も

こんな感じの小屋バス停だったのですが、こちらは剥がした跡はナッシング。そんなもんだよ人生は。

日田バス,壁型,民家型,終点

ツイッターで#全日本雑な名前のバス停選手権というタグが大流行。
まとめられたりもしてる模様。
どうしてこうなった!? #全日本雑な名前のバス停選手権
こんなまとめまで。
思わずツッコミ!『#全日本雑な名前のバス停選手権』にビックリ。

さて、ツイッターではここで紹介したバス停もお蔵出ししてたのですが、このバス停は正直負けじ劣らず色々雑。
赤石小学校前といいながら小学校は閉校してかなり日が長いそうな。
本当なら「旧赤石小前」が正しいのですが、日田バスはこの雑さが味だし長所。

民家直貼りです。美学を感じます。 最初にこのバス停を発見した時は正直驚きました。 日田市の福岡県境近くに延びる路線(小鹿田線)にこんなバス停があります。

あれ、「赤石小学校」の板を流用してるやん?

で、初めて訪れた時がこちらです。

板、あるやん!すごいとこに!!
去年行った時は「このままでは飛んでいってしまう」と考えたのか。

挟めて置いてありました。賢者の知恵だね!

このバス停は「川原」の次のバス停。前の記事を読んで頂いた方ならわかりますが現在絶賛休止期間中です。

上の地図の迂回路を使って前津江振興局から赤石小前のほうまでだけ代替のデマンドバスが走っています。

おしらせ。
このデマンドバスのルートを通って帰りは帰りました。道こそ狭隘なものの「赤石本村」付近は民家がそこそこあり、軽トラや林業作業車にも結構すれ違ったりして、本来はこの山の上までバスが行った方がいいんじゃないの?って感じたほど。

お知らせの紙が貼ってあるだけで

風景は変わらず。


今年もはさまってました。どうやら安定期のようです。
閉校した小学校は2012年に閉校したとか。えー、最近じゃない!!

校庭の桜。

小さな小学校ですが確かに立派で、139年の歴史があったとか。「旧赤石小前」なんて名前に改名しちゃうのは野暮なものかもしれません。

でもデマンドバスの時刻表には思いっきり「旧」…。

日田バス,壁型,崩壊系,民家型



凄いことになっていた。

拡大した地図がこれ。まわり道とありますけどね、恐ろしい距離と高低差があるんですよ。いったん隣の沢を登って、峠を越えて下りなおさなきゃいけないという。
なもので、バスは道路の開通を待って休止中になってました。

意地で行ってきましたよ!ええ!!

だってここは封鎖地点は内側ですもの!!
温所は川原の隣のバス停。「ぬくどころ」と読むそうです。
前津江本村からの迂回路はまあ慣れてしまえばたいした事はなく、多少舗装が荒れはしていましたが道幅もそこそこの峠道をえっちらおっちら。しかし距離は当然4~5倍…。
キリル文字の「д」の字の"-"の部分が工事中部分と思っていたらけたら、苦労はわかっていただけるだろうか。とにかくたどり着きました。

川原は「かわばる」と読みます。

今年も日本一ロッケンロールなバス停に出会ってきたぜ!!

破滅的なフォルムは相変わらず健在だぜ!!

今まで写真で「どんな風に道路と接してるんだろ?」と疑問に思った人がいたかもしれないので、分かるようなアングルから撮ってみました。

近寄って足元を見たら、おがくずに半分埋もれて

これが出てきた…。
去年訪れた次の月から休止してるんだ。
ちなみに隣の赤石小学校前まで、迂回路を使って代替バスが走ってます。それはまたあらためて…。
日本一パンクなバス停は健在、それが分かっただけでもよしとしよう、うん。

甘木観光,民家型

福岡の春の花見の行楽地、秋月。
ここには毎年訪れていました。

この桜のトンネル目当てに。

秋月の中心道路は古きよき昭和の路地と、江戸屋敷とが混在して道路整備が全く更新されておらず、駐車場目指してごった返す車列に混じって定期バスが走るという事態になってしまいます。

おわかりになられるだろうか。壁バス停がある。


実は2年位前まで気付いてなかった。盲点だったのです。
この路線は(ネットの一部で有名な)朝倉軌道参加の会社が開通させた路線。その後西鉄バスに編入、のちに甘木(朝倉)ローカル線廃止の折、地元の甘木観光というタクシー会社が規制緩和でバス事業に参入し引継ぎ、現在に至る。

この会社、そこらの地方自治体の代替バス以上どころか、西鉄バス並みのサービスで運行してるにもかかわらず、Web上では時刻表サイトが市役所のページでしか確認できないなど不便な点はありますががんばっています。

甘木観光の他のバス停は普通にポールが立っていて、このバス停に関してはおそらく「西鉄がこうしてたからこうなった」だと思うのですが真相は定かではないです。

隣のバス停名、どっちもそそるバス停名でしょ?是非桜の季節に行ってみてください。
一度雨の日に訪れた時はバスで行けましたが、晴れの日の土日祝の花見シーズンは運行を途中で打ち切るそうです。行楽客のマイカーで大渋滞になるんです。

バスで行けたときは人手もこんなもんでした…

全但バス,民家型,軒下吊り下げ

こないだの広島のライブで
「バス停の沼」
という単語が生まれました。そうです。漫画なんかに出てくる形の概念を覆すバス停が現れたとき、人は言葉を失う。

先日長板を紹介した時、撮影者の北ノさんから補足文が送られてきました。それと一緒にこの地域のバス沼っぷりを紹介したいと思います。

こんばんは。 毎度マルサン醤油の方で採りあげてくださって、ありがとうございます。 さて、今回「長坂」の記事、でいくつか解説をと思いメッセージさせてもらいました。 この「長坂」

が通る路線(氷ノ山の麓まで走る国道482号線の途中にあります)は、かつては、「美方町(みかたちょう)」と呼ばれた地域になります。 地図を見て頂くと、国道9号線から、国道482号線に沿って、「小代(おじろ)」という字が続いていますが、旧来は、この「小代」という一つの谷の一帯で町が形成されていました。 そんな小代地域では、現在は1日3往復しかバスがなく、両側で2車線の狭い国道を車が走り抜け、申し訳程度の中心街には、スーパーもコンビニもなく、せいぜい服や日用品をまとめてうっている商店や、5時で閉まる小さな食料品店がある程度の、「寂れた街道沿い」という鄙びた雰囲気が残る町でした。

小代の旅館に泊まったとき、女将さんに町の歴史を聞いたなら、戦後は冬になると出稼ぎで大都市に出ていく産業構造で、 そうならないために町が金を出し合ってスキー場を建てたそうでした。 スキーブームの80年代は町は活気はありましたが、現在それもすたれてきて、冬でさえもお客が少なく、観光業も苦戦気味と聞きます。 現在はスキー産業も残しつつ、「美しい村」という触れ込みで、棚田の美しさや但馬牛で売り始め、新たな活路を見出してきているようですが、まだ模索中のように見えます。


(送った写真に、「鍛冶屋」「東垣」「居望」というバス停がありましたが、いずれも棚田の上に建っています。)


「九州人にはいまいちピンと来ない、スキー場という観光スポットのありかた。」とありましたが、別府や湯布院に温泉めぐりに行くのとは、違う観光のスタイルになります。 目的としては、ひたすらスキーをするためのツアーになります。 具体的にいいますと、例えば関西の場合、 京阪神では積雪がほとんどないので、信州や奥美濃、兵庫県但馬等の、積雪のある地域にあるスキー場に遠征して、スキーして帰ってくる、というものです。 自家用車やツアーバス、スキー列車に前夜から乗りこみ、朝早くから滑り出し、時にはロッジや旅館に泊まりこんでひたすらスキーをし、帰れる時間までスキー場にいる、というスタイルの旅行になります。温泉宿は、そのおまけ、といった感じになるでしょう。 (余談ですが、福岡県民がスキーに行くなら、鳥取県の大山スキー場が多いという話を聞いたことがあります。たしか、『クッキングパパ』にも、そんな話があったと記憶しています。掘り起こせば福岡にも、スキーという観光スタイルがあるかもしれませんね。) そんな感じで、今回紹介してくださった「小代」町域(長坂は旧村岡町になりますが)の地域事情と、スキー観光についての解説をさせていただきました。

これらのバス停はあまりに不似合いで、立派過ぎる。最初にストリートビューで見つけたときそう思った。しかしむしろ逆な話で、ここは観光地にしたかったのだ。立派で頑丈でなくてはいけなかったのだ、と考えるといろんな意味で
「残ってくれてありがとう」
という気持ちにさせられます。

先日スキーツアーのバスの悲しい事故がありました。
これらのバス停を使うバスを使ってスキーに出かける人はいないでしょう。でも昔は観光客を乗せて走っていた時代があったはず。いまこのバスは、スキー観光地に住む人のもの。その証拠に1日3本でも座布団が敷いてあります。綺麗です。



写真見ただけで分かる。うん。
生きてるバス停だ…きっと生徒たちが使うのでしょう。大分の山奥の温泉街のバス停のような。そんな匂いがします。

もし、酔狂ならばせめて、スキーバスの車窓からバス停を眺めてみてください。

日田バス,集積場,壁型,小屋型,擁壁,民家型

塚田!!

本城!!

東方!!

鍵野!!

エースぞろいだった本城線、ほかにもいくつか写真があるのでお蔵だし。

もうこの4つの前では霞んでしまっていた迫の久保。

わき道に入らないと発見できなかった栃井。秋に行くとイチョウが綺麗。

本城線のあった辺りには、天瀬温泉の源泉を使った銭湯があります。ここが超穴場。安くて庶民的で体にいい。

「塚田温泉センター」。

廃止になったのは2~3年前かな。
末期の運行状況がこれではやむなしか。

全但バス,軒下吊り下げ

かなり鳥取に近い辺り。

こ、怖い!!
・・・と思ったんですがよく見てみたら道路のほうが傾斜していて、錯視で斜めに見えてるだけ。

この通り、道路が上り坂なんですね。
でもこのアングルに戻すと

「倒れそう!!」
って見えるから不思議。


ちょっと奥に行くとスキー場があるそうです。

九州人にはいまいちピンと来ない、スキー場という観光スポットのありかた。
大分の温泉地帯みたいなものか?

日田バス,古バス停,壁型,民家型


以前この五馬線「鼠谷」を紹介した後、割りとすぐに新しいバス停が立ったことがありました。

今回は出野線の「出山」。

2009年に撮ったものです。
下一ツ戸の住民の方に伺ったときに
「あそこは空き家にしとるけん適当にしてもらっとるとよね」
なんて教わったバス停。

一つ手前のこのバス停「深野」が、再来訪時にきれいな柱になって立ってました。
おそらく横の水路の補修のさいに潰したのでしょうか。
で、出山に行ってみると・・・

お!

立ってる・・・あれ、でも

残ってる!!

これ、ひょっとしたら「珍百景」効果なのか。
「下一ツ戸」から二つとなりのバス停です。

日田バス,壁型,民家型


昨日「川原」でこれ、ナニコレ珍百景に出したらいいんじゃない?なんて書いていました。

正直に白状しますとこのブログに精力的だった3年前に実は投稿しておりました。
このときはこのバス停を推奨したのですが、あえなく採用ならず。

どうも、このバス停が投稿者なしで去年採用されていたようです!

時代が追いついてた!一年前に!!なんと!!
ありがとうテレビ朝日!!

これを知ったのは昨日、改めて「川原」を投稿フォームから申請を済ませた直後。
番組HPにさりげなく載ってたんですね。どんなリアクションだったか気になります。
…なもので

バッチリ健在でした。
テレビとは偉大なものなのかもしれません。

ちなみに、隣には「上一ツ戸」も存在しており

まあ、こっちが健全なバス停なんです。地味なバス停です。