西鉄バス・北九州市内,民家型

思ったところと全然違うところにあった壁バス停

「門司のあそこも西鉄じゃ数少ない壁バス停ですよね!」
「あー確かに」
みたいな会話で認知したままになっていて、実際に行ったことはなかった。
別の路線のとこにあるとなぜか勘違いしていて、到達までえらく時間がかかってしまった。

大きな商店の壁に置いてあるみたいな話は聞いてたが…

壁というより柱。

門司47番系統の、門司駅から南の斜面上市街地にある団地群を循環する路線上。
この酒屋の駐車場の形状を見るとバス停が死ぬほど邪魔になるし、いっそのことここに貼るかってなったのか、みたいな推測はできるがどうだろう。

実は「」「上の谷」と並んで老舗の西鉄壁バス停なのである。
いわば御三家。

門司はなかなか遠くて到達できなかったですよ。福岡県内だけど、絶妙な遠さなので…。
「高速とか使うまでもない距離、としての遠さ」
みたいなやつ。要件もなかなか発生していなかったし。
山口に遊びに行った帰りにようやく寄れました。

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伊予鉄バス,崩壊系,民家型

「この辺にバス停があるはず」

伊予鉄のバス停は「探せばおおむねちゃんとある」ことがわかったので、グーグルの位置情報を頼りに付近を探索。


ここも難易度高かった…。
現存する伊予鉄バスの発見難易度の高いバス停でも1~2を争う。

とはいえ、こちらもエキスパートなんである。

「民家の壁にさりげなくあるパターンなら、時刻表然としたものを探せばよい」
すかさず視認。

どうやらこれがバス停のようだ。

久万高原町、久万から伸びる伊予鉄バス路線のうち、西の方に伸びる唯一の路線が富重線。

2014年のストリートビューを見ると、この民家の玄関にバス停板が設置されているのがわかる。
事情を察するところはあるが、まあ板が撤去されるような何かがあったのだろう。

バス停は奥が深い。
バス停名の書かれた時刻がそこに貼ってあれば、そこは社会通念的にバス停という場なのだろう。
その場の概念とは果てしなく曖昧で…。

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伊予鉄バス,民家型

ささやかな屋根付きバス停

この日はこんなものだけど、久万高原町にはスキー場があるほどだそうで、四国にしてはそこそこ雪が積もることがあるらしい。


標高1000メートルの山々に囲まれたらそりゃ冷える。

沿線の建物の一角にバス停はひっそりと存在する。

何と三角屋根付き!!
ささやかな待合スペースもある。

かわいい屋根が付いた板バス停、見かけたのはここだけだった。
木は劣化が早いものだし、どこもこんな工夫をしていれば…いや、とっとと金属製やらのポールに置き換えてしまうのか。
確かにそれが一番手っ取り早いか。

農協前の隣。なので時刻表の内容はほぼ同じ。

上直瀬方面を臨む。

ささやかなバス停、ささやかな工夫、そんな景色だった。
それは一瞬で見過ごされるだけの風景に過ぎないのかもしれないけれど…。

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伊予鉄バス,民家型

農協の自販機で一服して

慎重な道中になった冬の探索旅、だいぶ日が昇ってきた。
この日は滅法寒くて車内の温度計は常にマイナス1度くらいを記録。
丁度自販機があってそこで一服がてら…

目の前の民家にオレンジ色のアレが見える。

軒下に貼られたバス停板。
バス停名はシンプルに農協前となかなか力強いが、今目の前にあるのは農協の出張所。
経験則で言えば、農協前はバス停率がクソ高い。そのまま「農協前」になるかどうかは別のところで。

バスは3.5往復。
かつてはほかに1路線があったそうだが…

横に下がってるのは住民の持ち物だろうか…。

終点の上直瀬まで、ここからまだまだ登っていく。

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筑前町地域巡回バス,民家型

どう考えても老けているバス停

筑前町の西の方の山間部の夜須高原地区、西鉄路線史や古地図を当たってみても長年空白地帯になっている。
現在の地域巡回バスで初めてバスが来た集落がほとんどだ。

県道沿いの

公民館の一角に

貫禄十分で壁張りバス停が存在を主張。


椅子のしつらえもまるで昭和くらいからあったみたく。
明らかに老けている。

坂根の集落に向かってバスは登っていく。

大昔からあった貫禄だけ見せている。
前後のバス停はガードレール貼り付けだったりなんだけど、ここだけは異様に風格があった。

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伊予鉄バス,民家型,終点

愛媛、そこは民家型バス停のラストフロンティア

大昔、ちょんびん先生に紹介していただいたバス停仲間の方に
「愛媛にはこんなバス停がありまして…」
と写真を見せていただいたことがあり、

このオレンジ色の木の看板に憧れを抱いて何年たったか。
色々あって愛媛に音楽で呼んでいただき、ついに上陸することが!!
興奮して写真を撮ったのでスマホケースの留め具も見切れる有様(※右真ん中上の辺り)。

松山市の南、久万高原町にある上直瀬線の終点。

整備された県道から、旧道に入り込んで集落の真ん中で終点という

なんというか興奮する以外何もないシチュエーションなので、スマホケースの留め具は延々見切れっぱなしだ。

朝7時の便、ここ始発の轍とおぼしきものが見える。

この古めかしい木の看板はいつごろのものなのだろう。
「伊予鉄久万バス」とあるし、塗り替えられた形跡はない。調べてみたら分社化は1989年とのことで元年とはいえ平成(!)。
33年前の木の看板ともなれば確かに順当かな。

とりあえずようやく来れました、愛媛!


バスで訪れてたらこの角度で

終点へと入り込む

凄い標高の高いところで、助手席の妻は「お菓子の袋がパンパンだよ!」と興奮気味だった。

大分の山奥の終点みたいだ…と感じたんだけど、これはあれだ。むしろ大分のほうが愛媛の山奥みたいだったと考えるべきだろう。
赤石小学校前久保今畑安藤、色々思い出すがどれも民家型のバス停のたたずまいとして現存はしない。
現存してるんだもんなあ、すげえなあ。

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大分交通・国東観光,民家型,軒下吊り下げ

今のところ最後に見つけた軒下バス停

いやー、本当に残ってるとこには残ってると感心しました。
ツイッターで流れてきたバス写真で見てたまげました。俺の知らないところにもまだあるのか、と。
そういう訳で行ってきました。


ザ・旧道。
ここを見逃してた理由なんですが、本当にわずかな区間だけ旧道が残っていたのに気づかなかったんですね。
あとは国東半島の南端で、さらっとしか廻ったことがなかったこともある。

絵に描いたような軒下のバス停。

国東半島の下、別府市の北隣にある日出町のバス停です。

日出町福祉センターから日出駅を通り、杵築との市境近い小浜までの路線。
コミュニティバスとしての側面もあり、この路線は200円均一で乗れます。4往復。

ポスト・宅急便の取り扱い看板も現役であり。
正直こんなにいかにもな軒下バス停が現存してることがあたしゃ嬉しいよ…

ここ、ちょっと集落外れに道路がつけ変わっているのだけど、まあ歩いて行けない訳でもない距離の場所で。
でも残ったのだからありがたいことだけど、運転手はこの道幅は大変だろうな、と思うのだ…。

今大分県下で軒下に残っている現役バス停、今自分が把握しているのは
竹田の白丹栗戸三砂岩鼻両家
日田の
こんなとこでしょうか。少なくなったけど、ここに来て一個知れたというのは凄いことやな…。

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大分バス(佐伯地区),民家型

佐伯エリアの大分バス民家型バス停は全滅(多分)

これはあくまで※自分調べです。ありそうなとこは回った感あるし、ないところはないと思っているのだけど、全部完全に目で見て回ったわけでもないからそうとも言えないし…。
佐伯のバス停で平成後期まで民家型のバス停が残ってたのは木浦線と本匠線。案外海辺の路線は少ないと知人には聞いていて、ストリートビューで確認しても実際バス停は標柱が立っている。本匠線については元々道路拡幅された区域はバス停が新調されており、晩年の本匠村役場付近の経路変更で福園の軒下バス停が消えて、唯一旧道に立ち寄る区間が残っていた井之上だけが残ってた塩梅。


終点の上津川。

中途には鍾乳洞が。
地震災害で内部崩落が起きて未だに休止中とか。

2車線の県道から外れて集落に立ち寄る系の旧道沿いにありました。

完全な民家型の壁式。
福祉バスの水色のバス停との違いは頼もしいくらい枝線があっていろんなとこに向かってた印象…。

一応このバス停の発見が最後で佐伯を離れた思い出。この場所の後、同日に犬飼も行かなくてはならず強行軍であったし、仕方がない。

残念ながら廃止になりました

平成30年廃止だから2~3年前?
流石に佐伯まで行くのは骨が折れるもので、久しぶりに行ったこの日は大分市内に所要があったついで。

こんな感じのバス停も

こうなってました。割とはがしたての様相。
佐伯のこういうバス停は、福園の件もあってもっと行けてたらと思う事多々。
けれど、こういうめぐりあわせは仕方がないよの…。

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日田バス,軒下吊り下げ

軒下系バス停まとめ

  • 鼠谷(五馬線/現役・標柱化)
  • 小坪尻(五馬線/経路変更による廃止)

  • 札町(有田線/コミュニティバス転換により廃止)
  • 横畑(有田線/標柱化→コミュニティバス転換により廃止)
  • 下久木野(五馬線/経路変更による廃止)
  • 田の口(草の入江線/路線廃止)

民家壁式バス停まとめ

  • 下一ツ戸(出野線/路線廃止)
  • 出山(出野線/路線廃止)
  • 柚の木(出野線/路線廃止)
  • 荒平(出野線/標柱化→路線廃止)
  • 出野(出野線/標柱化→路線廃止)
  • 下釣(大野線/路線廃止)
  • 川原(大野線/標柱化→路線廃止)
  • 赤石小学校前(大野線/路線廃止)
  • 千丈橋(大野線/経路変更による廃止)
  • 塚田(本城線/路線廃止)
  • 東方(本城線/路線廃止)
  • 藤山(皿山線/停留所移動・再編による廃止)
  • 小松屋前(日田~森町線/2020年水害被災により休止中)
  • 中通り(山浦線/コミュニティバス転換により廃止)
  • 妙大寺(山浦線/コミュニティバス転換により廃止)
  • 田尻(田代線/コミュニティバス転換により廃止)
  • 下組(筋湯線/コミュニティバス転換により廃止)
  • 河原湯(筋湯線/コミュニティバス転換により廃止)

 

日田バス,軒下吊り下げ

日田バス最後の軒先型バス停

そうなのである。昔は「民家設置型のバス停といえば日田バス」だったのだ。それが…


最後の最後まで残っていたのは袋バス停

2015年に再訪したときの写真。
杖立方面に五馬高原の山道を縫うように向かう五馬線。所要時間は52分とかなり長めで、その終点の一つ前が袋。

由緒正しい軒下バス停。

珍しい、ダブル看板。

こちらが比較的近代の日田バスの角型待合室・民家取付用看板。
ちなみに標柱用の看板は丸型なので、区別をしているものと思われる。

廃止された日田バス玖珠地域の民家バス停などに多く残存していた、広告入りの古いタイプ。
昭和40年代ぐらいのものか?

時刻。ここ何年かは安定していて、この写真から5年経った今も2往復。

2020年、大きな変化が

さてこないだ訪れてみたところ。

お!!


お分かりになるだろうか、旧看板が取り外しに。

一応、健在なのかと思いきや。

今度は時刻表が見当たらず。どっか仕舞い込んでるのか?
はたまた、もう流石に柱を立てる準備中なのかも?
しかしこのバス停が無くなるのが先なのか、この路線が転換されるのが先か。この同じ日に川原赤石小学校見に行ったんだけど、マジで跡形もなかったもんな~、もうすぐ見納めだなあ…。

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