日田バス,軒下吊り下げ

日田バス最後の軒先型バス停

そうなのである。昔は「民家設置型のバス停といえば日田バス」だったのだ。それが…


最後の最後まで残っていたのは袋バス停

2015年に再訪したときの写真。
杖立方面に五馬高原の山道を縫うように向かう五馬線。所要時間は52分とかなり長めで、その終点の一つ前が袋。

由緒正しい軒下バス停。

珍しい、ダブル看板。

こちらが比較的近代の日田バスの角型待合室・民家取付用看板。
ちなみに標柱用の看板は丸型なので、区別をしているものと思われる。

廃止された日田バス玖珠地域の民家バス停などに多く残存していた、広告入りの古いタイプ。
昭和40年代ぐらいのものか?

時刻。ここ何年かは安定していて、この写真から5年経った今も2往復。

2020年、大きな変化が

さてこないだ訪れてみたところ。

お!!


お分かりになるだろうか、旧看板が取り外しに。

一応、健在なのかと思いきや。

今度は時刻表が見当たらず。どっか仕舞い込んでるのか?
はたまた、もう流石に柱を立てる準備中なのかも?
しかしこのバス停が無くなるのが先なのか、この路線が転換されるのが先か。この同じ日に川原赤石小学校見に行ったんだけど、マジで跡形もなかったもんな~、もうすぐ見納めだなあ…。

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大野竹田バス,軒下吊り下げ

絶滅危惧種最後の希望

大分県の軒下系バス停というジャンル、追いかけるようになって20年近く、ブログで紹介するようになってもう15年経ちますがまあリアルで絶滅して行っており、これは平成半ばに残存していたと思われるものの1/4~1/8以下ではなかろうか?
おそらくそれらのバス停で、生き残るのはここか三砂(竹田市)あたりだろうか…。
なおこのバス停の記事、書いてるつもりで書いてなかったことに気づいたのが昨日。来訪したのは2016年。ビックリ!!

豊後大野市の三重町~緒方病院線のバス停。
主要幹線の国道を逸れた、集落を結ぶかつての主要道沿い。この道をまっすぐ行くと駅、(元)役場、小さな商店街。

たいへん静かでイイ。

建物の感じからすると元商店か。
思えば大昔、初めて発見したのも商店の軒下だった。

いわばなです。

今残っているぽい大分県の軒下バス停を整理してみる

あくまで自分が調べた範囲というだけであり、悲しいかな個人の限界でまだ見出せていないものもあるんじゃね、という期待感はあるリストです。

  • 三砂(最終確認2020年)
  • 白丹(最終確認2020年)
  • かじや(最終確認2020年)
  • 栗戸(最終確認2020年)
  • 両家(最終確認2016年)
  • (※2020年現在撤去作業中ぽい)

こうしてみるともう耶馬渓はコミバス転換したし日田は絶滅寸前だし、竹田と大野しかないものなんかな。

去年夏に行ってきました。

ここは変わらず現存です。

最後に生き残るのはここか?三砂か?

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大分交通・大交北部バス,軒下吊り下げ

下から目線のアイツ

大分の国東半島線。豊後高田~伊美の路線のみ、待合室と軒下のバス停が生き残っている。
国東の営業所管轄は積極的にバス停ポールを置いている印象があるので、まあこの分布は現場の好みとかそういう問題なのではと思っている。


…ん?

きみ、ずいぶん下から目線では…

ここにしか貼りつかなかったものなのか。

理想的な軒下の貼り付けは

こんな感じだろうし

もしくはこれか。

下から見られている感がすごい…


伽藍の手前のバス停です。本数はそこそこ。

こっちから見るとチラッと覗くところがなんとも中途半端…。

待合室も築ン10年物ばっかりだからなあ…

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京福バス,軒下吊り下げ

思い出したころに北ノ先生からメールが来る

スーパーバイザー、北ノさんからメッセージが来た。
そういえば去年のちょうどこの頃には彼が福岡来て、一緒に地元を回ったなあ。今年はこの有様なのでお互い旅に出れなくて難儀だなあ。


福井で見つけたよ!!



おおー!!
釣り看板が四国交通や富山地方鉄道バスのような四角!!

丸型の吊り下げはJRバス(=国鉄)が広めてて、最東端は今調べた範囲では千葉(!)。
北端は新潟かな。東北と北海道はまだまだ探索できてないや…(東北は特に、ちゃんとバス停が立ってます)。

千葉のもの。北ノさんの写真(一枚だけ)。関東もなさ過ぎて探索難しい…。

京福バスは結構特殊案件あるのが判明

場所は福井市と東にある大野市を結ぶ国道沿いの、JR越美北線との並走路線。


現役感あふれる待合小屋

割とある本数に安心する。
調べてみると京福バスのバス停小屋物は結構存在することが判明。

北ノさん、いくつかバス停撮ってもらってる。ここも同路線。

ストリートビューで見ると結構この形のバンガロー待合小屋多い。
京福バスおよび福井市周辺の待合室バス停の分布は結構調べたので、もう一個紹介するときに詳しく書くかな。

九州のバス停小屋が減少の一途をたどる理由の一つに
「台風及び雨災害で老朽化したのがぶっ壊れる」
というやつがありまして、まあ昨日更新した鷹栖観音とか多分そんな感じだとは思うんだけど。

遠くに住む自分にとって、福井のイメージで言うとやはり雪で。これは全但バスもそうだし新潟もそうなんだけどバスの待合小屋を堅牢にする必要性があるからだろうな、というのは想像に難くなくて。
そうなると東北も探せば、標柱のない形のはどっかにありそうなんだけどね、青森の下北半島で何個か見つけたけどまだまだ見つけきれんですバイ…。

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大分交通・大交北部バス,崩壊系,軒下吊り下げ

一番最初に待合小屋がこわれた

大分県の宇佐市、特に国道387号線沿いには不思議と待合小屋が結構残っていたりします。
国道は結構歩道まで整備が進むせいか、あんまり残らないもんなんだけど。この国道は鉄道線跡を利用した比較的古いやつだからだろうか。
昔書いた三又川のちょっと下流です。


おお、いい感じの待合小屋発見…

お、これは珍しく看板がない型かな?

…と、思いきや。

壊れたのか、吹き飛んだのか…。

壊れてるシリーズは今まで色々見てきました。

首なしだったり

待合室から落ちていたり

死にかかっていたり

完全にくたばったり…


このバス停は割と本数がある場所で、宇佐市と旧安心院町、院内町を結ぶメインルートの途中。バスもあれば普通に車通りも多い。
安心院にはなかなか昭和なバスセンターもあり温泉だってある。

…にしては行先が少ない気もせんでもないが、末端の行き先はおおむね安心院から出るようになっている。

ストリートビューでは普通に待合室吊り下げ型で、これ台風かなんかで吹き飛んだのだろうか、はたまた老朽化か。もうすぐ柱が立つかな?
反対側は普通に柱だしな!!

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大分交通・大交北部バス,軒下吊り下げ

恋叶ロードで果たして恋はかなうのか?

いま日本で「移住したい地方自治体ベスト10」で1,2を争う豊後高田市。というのはこないだ夫婦でハマってる「千鳥の相席食堂」で見た。
昭和の街、移住受け入れに続き今この市が力を入れているものに

 豊後高田市の海岸線を走る国道213号沿いには「縁結びの神様・粟嶋社」や、「夕陽の絶景スポット・真玉海岸」、「花とアートの岬・長崎鼻」など、ロマンティックなスポットがたくさん。このスポットを結ぶ、約20kmのルートが“恋がかなう道”「恋叶(こいかな)ロード」です

 潮風に誘われて、海岸沿いをドライブ。恋叶ロードで過ごす時間が、素敵なご縁を引き寄せてくれますように―。

恋はここからー恋叶ロードより引用

この「恋叶ロード」を猛烈にプッシュしておられるのである。
豊後高田市街地から国東半島を東に向かうと確かに、ラッピングバスも走ってるしバス停のプレートもアートなものに差し変わっている(!!)

そんなわけで、大交北部バスのいつもの丸板が

シャレオツアーティスティックな看板に様変わり。

この猫石、猫に似た大石があるからつけられたらしくそれを祀った神社もあり、猫好きには多少知られた場所だとか。

しかしバス停は待合室吊り下げ型。

中はなかなかの荒れよう。

恋叶ロードに特殊バス停はいくつあるのか?

恋叶ロード、基本的には宇佐~伊美(国東市)までの路線沿線が該当するわけなんですが、ここで記事にしているいわゆる「停留所ポールが立ってないバス停」は三つ。そしてそのうちで、オリジナル表示板にしているバス停はここのみでありました。

猫、いいよね!!

こういう施設更新があると、この待合室吊り下げとかの案件はどうしても「立てたほうが早い」になっちゃうんですよ。道路使用許可申請とかない限り。だから残っているのは嬉しいな。

本数は割とある…といっても都会に比べたら少ないよね…。

ここは下りのバス停で、向こう側は上り。あとで気付いたが実は上下線で違うデザインらしいぞ…。

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西鉄バス・筑豊,民家型,軒下吊り下げ

この形状はほかにどこもない謎のバス停

ある日、ツイッターのタイムラインにこのバス停の写真が流れてきてビックリ。
というのもその何日か前そこを通ったりしていて、
「そんなバス停あんなとこにあったん!?」
と驚愕。

道路の向こうは町立病院で…

ばっちり軒下バス停やん!!

ここの存在は真面目に知らなかった。
友人のブログを丹念に過去ログ掘ってみたら、ちゃんと紹介をしていて
「うぬー、ちょんびん先生に気軽に『いつもブログ見てますよ!』とか言えなくなっちゃったぞ!!」
と今冷や汗をかいています。

このバス停は片側。向こう側に立派なバス停があるので、この存在は気付かれなくても仕方なし…。
とりわけ驚きなのがこの四角いプレートで。

他地域でもこういうの見た、とかそういうのがまるでない。
昔を知る地元の証言があれば変わってくるのでしょうが、自分の(数少ない)知見では初めて。

西鉄なのか、国鉄なのか

このバス停のこの路線、かつては国鉄バスとの並走・競合路線でした。
宮田から山を越え、かつて国鉄室木線のあった室木駅を経由して鞍手駅まで並走、この鞍手町の中心街の中山地区の真ん中に向かう。

この通りの先は郵便局。
炭鉱住宅が由来と思しき家並みの住宅街と商店街が広がっています。
1976年に宮田の貝島炭鉱が閉山するまでこの周辺の炭鉱社宅街から宮田行きのバス路線は結構あって、ここのほかにも七福ストアーのあった路線もその例か。

よく見ると「西鉄」の「西」の辺りに激しく書き換えられたような跡が見えなくもない…んだけど。
しかし「国鉄」→「西鉄」に改めたと仮定して、JRバスの時代まで継続してここ乗り込んでいたはずだから、現役時に書き換えるなら「JR」入ってないとおかしくね?とも思うし。

※直方市の内ヶ磯近くのバス停にある路線図跡、昭和末期。ここには間違いなく乗り入れていたのがわかる。鞍手病院~鞍手駅は未開通のころか。

ここ、バス路線をただ追跡するだけのドライブ趣味の人(※自分もそうなのである)には格好の場所で。(この向かい側の)鞍手病院のポール見ただけでも普通にテンションが上がるとこではあるんで、この存在は盲点だったなあ。いやはや、ただただビックリ。

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堀川バス,古バス停,民家型,軒下吊り下げ

撮ったつもりが撮ってない場所は結構ある

福岡県南部の堀川バス。
「道路地図に書いてある終点バス停に行ってみたい」というとっかかりからバス停探訪を始める人にとっては、これが格好の被写体といえよう。
まあ単純に自分がそうなだけなんだけど。


板屋。

的別当。

小椎尾。
三つとも廃止になってしまったな…。
今残ってる堀川バスの山間部路線、正直どれもオススメとしか言いようがない。
矢部川の渓谷を横目に、美しい茶畑を縫うように走るバスの車窓は最高で、羽犬塚~柴庵なんて今時1時間半と、胸やけがするくらいの所要時間もある。

ここの十籠車庫なんかも軒にぶら下がってて面白いけど昔写真撮りまくってたしどっかHDDにあるよね…

いや、待てよ?撮ってなくね?
てなわけで

行ってきました。

十籠車庫は何度でも立ち上がる


バス停部分は車庫の一角に。

十籠車庫はデカイ。いかにも昔のバス車庫といった風情である。

道路反対側。商店が並ぶ中。
このあたりは川にすぐ山が迫る地形で、平野は本当に数少ない。
そこまでしてこんな山奥に…と考える人もいるだろう。かつての人は「南側斜面」が欲しかったのでは?と思う。
十籠の周辺はそんな南向きの斜面に集落が並んでいるし、そういえば廃止になった的別当(椋谷)経由の路線もそういう集落ばかりを結んでた。

堀川バスの軒下バス停。

窓口跡。大昔は西鉄も来てたらしい…。

大分のバス停でもおなじみの軒下バス停用金具。

旧星野村、ここ20年での水害被災はかなりのもの。
ここまでの国道が陥没したり、川にえぐられたりと何度も運休や迂回運行の憂き目にあっている。
7月の熊本や大分を襲った大水害、この土地でも結構な量が降ったらしく、ここの下流域で斜面復旧工事に数か所遭遇した。

それでもこの本数維持されている堀川バス。
割と凄い経営努力だと思っている。

今気づいたことを言っていいかな?
堀川バスのマークって、カタカナの「ホ」なのか…!!

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大野竹田バス,軒下吊り下げ

神社とバス停は相性がいい

大分県の竹田市のバス停、大分県最後の軒下バス停の聖地。
割と待合室も残っているが、路線によっては全く残っていなかったりもする。まあこれに関しては道路改良の兼ね合いなんかもあるだろう。


そんなわけで道路改良何それという風の狭隘路線・久保線のバス停の、独自区間一発目のバス停。

一個目から神社境内の待合室。

神社はかなりの地域でバス停の施設を置くのに使われます。
特に終点の折り返し用地に、神社の一角使うのは本当によく見る。
ああいう用地って、古くは地主がこの町にバスを通すために寄付したり借地にしたり…という逸話をよく聞く。

何よりバス停といえば「〇〇神社」は定番なんだけど、ここは単純に集落名。まあ奥の集落はまだまだ続くし。

一日2往復。

大事にしたい、どこに連れてかされるんだ感

バスの魅力について泉麻人さんが著作で「ふいに『おっ』という路地に曲がりこんだりして、いったいどこに連れて行かされるのかと身構える感覚」を挙げていました。
まあ自分が今乗りバスをあまりしないのは身上からくる貧乏性が抜けないのがあるんですが、元来はそういうバスに乗るのが大好きなわけですよ。

ちょうど久保線が比較的広い道を通る刈小野線と別れて、大きなカーブを迎えた場所。
もちろんこっから先も狭隘なわけですよ。

先に行くとこんなバス停あるし。

バスで行ってみたい、という気になる路線だけど、平日2本だもんなあ…。

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大野竹田バス,軒下吊り下げ

嫁が発見!たまごっち

「さあて、事前調査のバス停は回ったし、道の駅でも寄って帰るかあ」
と車を大分市内に走らせた直後。
「あれ?あそこバス停なくない?」
と嫁が告げてきた。え?


…。

マジか…マジだなあ…

珍しい、国道沿いの軒下バス停。


全但バスに結構ある、建物に待合室的な一角が併設されてるパターンです。

裏側はちなみにガソリンスタンドの小屋です。

路線としては竹田~長湯温泉線の久住廻りの路線。割と利用者は多いらしく5往復位走ってます。
沿線には秘湯が多く、某マツコ有吉さんの番組に出たような温泉もありました。

待合小屋の醍醐味「落書き」

バスの待合室には、通学用の路線として現役みが増すほど落書きが多く残ってたりします。
ここは割と現役なんかな…。


後の「ぎゃらりー」よりも先に…

この…なんというか…

こっちに目が行くのはなんでだろう?
よもや書いた子も、こんなブログに紹介されてしまうとは思うまいて…!!

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